ローカライズこそが「地方だからできる」施策なのでは?

buletopThe Flagイシュー「地方だからできる EC率55%のセレクトショップ」

個人的なお話ですが、ブルーコムブルーさんはサラリーマン時代、今からおよそ10年近く前に新規営業で回った事のあるお店でした。まさかEC化率55%という驚異的な数字を叩き出していたなんて驚くばかりです。

お題のように「地方だからできるEC化率向上の施策」というのはあると思います。しかし、ブルーコムブルーさんを見ていますとそれほど地方という事を活かしきれているとは思えません。

今のままでは集客装置が無い状態

まずECサイトを拝見させて頂きましたが、自社ECと楽天の二つがあります。まず自社ECを見ていきますと、集客装置がどこなのかが不明です。ECサイトの集客装置としてはソーシャルやブログの運用がよく使われる手法なのですが…、、

まずブログですがECサイト直下ではなく、コーポレートサイトでのみの運用ですね。

http://shop.plaza.rakuten.co.jp/bleucommebleu/

2014年10月で更新が止まっていますしドメインも楽天ですのでブログでの集客はほぼ無いでしょう。

次にソーシャルを見ていきますと、自社ECとはほとんど連携しておらず楽天のショップと連携しているようです。こちらが自社ECで、こちらが楽天です。ヘッダー部分にソーシャルのアカウントのリンクがありますが、自社ECの方では見られません。そしてFacebookページのアクティブ率が非常に低い。投稿内容のクオリティが低いですし、これではソーシャルからの集客は少ないと推測されます。そもそも楽天へ出店する最大のメリットは集客でしょう。逆に単体では集客力の無い自社ECでソーシャルやブログの運用が無い事に違和感があります。

インスタのみアクティブ率が高いですが、写真のクオリティのおかげでしょうか。これくらいの綺麗な写真で顧客様の着用シーンを提案できればもっと効果的でしょうね。

取り扱いブランド数と商品点数が最大の強み?

最近のトレンドでは「ECのメディア化」という手段があります。ECサイトのみで特集記事などで集客を図るものですが、そういった記事などはほとんどなく、ブランドの新作がバナーで紹介される程度。webサイト自体の作りはメディア化に寄せていけると思いますが、使いこなせていない印象を受けます。取り扱いブランドと商品点数が多いので、その一点で集客するしか無いように思えます。

楽天も同様で、ソーシャルやブログで集客ができないのなら楽天内での集客・広告に頼らざるを得ないでしょう。こちらも取り扱いブランドと商品点数が多い為、検索ではヒットはしやすいかと思いますが、このままでは楽天の売上頼みになったままで自社ECの集客というところが本来のポテンシャルよりも実現出来ていないんではないでしょうか。

自社ECを構築している意味が見出せない

楽天での月商1億円は確かにものすごい数字ですが、EC化率向上の為のお手本というと少し疑問です。前にもEC化率の記事はありましたが、やはり重要なのは「自社」EC化率をいかに向上させるかにつきます。楽天への固定費を払い続けていては利益率も上がっていきませんし。

表面上を見ただけではありますが、ざっくりと僕の稚拙な見解も記しておきます。

○自社EC化率向上の為にまず店頭顧客をECに送客します。店頭の顧客様向けのブログを運用し、フェイスブックなど顧客様と親和性の高いソーシャルで連携。もちろん記事内容のクオリティが高くなくては意味がありませんから、その土地の顧客様のライフスタイルに沿った、より具体的な着用シーンを提案している内容のものが求められます。

○そしてEC上での特集記事。今のままではバナーをクリックしてもそこから商品を買ってもらう為の施策がありません。このあたりはベイクルーズさんなんかは非常に上手ですね。

http://deuxieme-classe.jp/look/20160413/

手間暇をかけた特集記事が無ければ集客とコンバージョンアップにはつながりません。

「地方だからできる」をもっと色濃いものに

僕の得意先と商談していましても、やはり運用の部分が一番の課題になってきます。ブルーコムブルーさんを見ていますとバックオフィスの部分で強みがあるように見受けられますので数字が向上しているのは、取り扱いブランド数、商品点数、バックオフィスといったところでしょうか。

そして重要だと挙げられている三点。「コンテンツ」「ストーリー」「オリジナリティ」は完全に同意です。が、「地方だからできる」というお題なのですから、もっとローカライズした「コンテンツ」「ストーリー」「オリジナリティ」の施策があってもいいのではないでしょうか。webは確かに全国のお客様に向けて販売はできますが、「地方だからできる」という事はその土地にある店頭を起点としたその土地ならではの施策が必要で、これが大手モールとの一番の差別化になる。地方のセレクトショップが元気の無い今だからこそ地方の活性化がより望まれますね。