ブランド・ビジネス  2018-09-12

ティファニーから学ぶ、ジュエリーブランドの世界観の創り方

エル・ファニングを起用、Tiffanyの新広告キャンペーンがスタート

1961年公開の映画「ティファニーで朝食を」のオープニングシーンにオマージュを込めており、ニューヨーク五番街本店のウィンドウをエルが覗き込むモノトーンのシーンから始まり、音楽や色彩で溢れる夢のような世界へと変貌。発売中の新コレクション「ティファニー ペーパーフラワー」などのジュエリーを身に付けたエルとマディー・ジーグラー(Maddy Ziegler)らダンサーが、ニューヨークを舞台に軽快なダンスを繰り広げる。楽曲には「ティファニーで朝食を」の劇中歌「ムーン・リバー」のリメイク版を使用し、エイサップ・ファーグ(A$AP Ferg)がオリジナルの歌詞を提供。ティファニーが音楽制作を行うのは今回が初めてで、Spotifyで独占ストリーミング配信している。
 

ティファニーの動画による広告キャンペーンがスタートしており、Instagramなんかでも広告配信されています。以前、ジュエリー系ブランドの依頼でこのへんの競合含めてリサーチした事あったんですが、ティファニーの動画ってめっちゃ作り込まれていてクオリティが高い。そして、動画コンテンツを元にしっかり集客しているのです。
 

 
チャンネル登録は63000人、再生回数トップの動画は1177万回。もちろん動画にwebサイトへのリンク貼ってますから結構な集客装置になっているのです。現在は広告キャンペーンを開始したところなんで数値を計測できていませんが、以前計測した時点ではソーシャル流入の40%程度がyoutubeからの集客でした。
 
 

○ジュエリーブランドのクリエイティブに国内外で差がある

ジュエリーブランドにおいてこういった動画や画像などのヴィジュアルの作り込みは、国内ブランドにはあまり見られません。Instagramアカウントを見ていても、
 
・4°C

 
 
・star jewelry

 
 
・ヴァンドーム青山

 
 
・AHKAH

上記のように製品にフォーカスしたものや、背景がプレーンなものが多く見られます。に対して、
 
 
 ・Tiffany

背景を含めたヴィジュアルの作りこみや、ティファニーブルーというアイコンの意識がしっかりと見てとれます。日本のジュエリーブランドはこのせいか、ソーシャルで一番強いのは何とFacebook。(AHKAHのみInstagram)これ何を意味しているかと言いますと、売上の大半が男性客なんです。
 
つまりおっさんが女性にプレゼントするケースが一番多いからFacebookが機能するのです。結果、クリスマスシーズンのプレゼント需要はバカ売れするんですが、それ以外のところで女性から購入をもっと促したいというのが本音だそうです。
 
 

○女性客に売りたいならヴィジュアルの強化を

男性と違って女性は感情や気分でお買い物をします。現状の国内ブランドのヴィジュアルだとシーズン性もファッション性も感じられにくく、女性の購買意欲が上がらないではないでしょうか。ジュエリーって特にパッと見でデザインで差別化するのが非常に難しい。
 
店頭行っても小さくて余計商品の顔が見えにくかったりします。だからこそ全体のスタイリングで世界観を作り込み、イメージを増幅させる事が重要になってくるのです。ティファニーの広告からは、国内ブランドが学ぶべき点が多いように感じますね。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。

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