ファッション全般  2019-02-24

ZOZOは意外と後発のサービスが多い

優れた経営者がよく言う言葉の中に「競争しない」というものがあります。

 

誰もがまだ気づかぬブルーオーシャンを見つけたり、時には市場の流行とは逆張りの戦略を立てたりと、そうする事で新しい市場を独占したり、先行者利益を得たりと、確かに聞いてるとメリットが大きいです。

 

ファッション業界でも「競争しない」と提唱している方がおられますが、その代表格と思われるのがZOZOの前澤社長ではないでしょうか。

 

上記ツイートでも誰もがやっていない事をやる事で競争せず楽しく仕事すると仰られてます。が、ここにめっちゃ違和感が

 
いや、競争しない戦略は素晴らしいと思いますし、結果も出されてるのでその点は全然いいんですが、「誰もやってないことをやる」というのはちょっと事実と違うんではないかと。。
 
 

○ZOZOTOWNもWEARも後発サービス?

これはEC業界では結構知られてる事だとは思いますが、ZOZOTOWNを2004年にスタートした当時、ファッションECモールは既に複数運営されていました。有名どころでいうと、
 
・スタイライフ(ニチメンメディア株式会社が2000年にスタート)
・マガシーク(伊藤忠の社内事業として2000年にスタート)
・セレクトスクエア(丸紅の新規事業として2001年にスタート)
 
あたりの商社系ECモールがそれに当たります。今ではスタイライフは楽天が、マガシークはNTTドコモが、セレクトスクエアは高島屋が買収し、後発のZOZOTOWNはその他のモールの10倍以上の規模に成長しているので勢力図は一変していますが。しかし、「誰もやっていないことをやる」という点においてはここは少し違うんではないかと。(ZOZOの前身であるイープローズですらこれらのファッションECモールの数ヶ月後発ですし…。)
 
で、前澤さんのツイートにも出ていたサービスで言うと、「WEAR」もそうなんですが、コーディネートサイトで言うと、
 

・FUKULOG
FUKULOGがサービス終了 既存データはWEARへ
 
というサービスがかなり早い段階(2009年)から先行しています。で、その後WEARがスタート(2012年)し、その勢いに負けたのかFUKULOGのデータはWEARに吸収される事に。ここでも先行者がいますので「誰もやっていない」サービスではありませんね。クローズの理由が「マネタイズできなかった」とありますが、WEARも現在、同様の事情は抱えてそうですね。
 
 

○それ以外にも…

・ZOZOUSED → クラウンジュエルをサイバーエージェントから買収
・ZOZOフリマ(既に撤退) → フリル・メルカリが先行
 
と、実は結構どれも後発なんです。ZOZOSUITも話題にはなっていますがバーチャルフィッティングの参入で言うとかなり遅い方です。着用したら採寸できるっていう技術も過去からあったものなので特に革新的ではないんです。使い方は新しいかとは思いますが。
 

オンラインショッピングの失敗がなくなる!?家に居ながら試着、話題のバーチャルフィッティングサービス5選
2016年初期の記事ですが、

レギンスを履くだけで自分ぴったりのデニムを提案してくれる「LIKE A GLOVE」

 
という採寸方法が既に確立されています。日本では結局、バーチャサイズのようなソリューションが一人勝ちのようですが。

Virtusize
 
過去の事例を確認してみると、「競争しない」というよりは「競争して勝てそう」なサービスに着手しているように感じます。ブルーオーシャンは大体のケースにおいて「需要が無い」ですし、既存サービスを追随して勝ってるのですから素晴らしいんですが、何故「競争しない」なんていう事実とは違う事をわざわざ言っているのか理解に苦しみます。世界平和を唱える前澤社長からしたら「競争」という言葉をあまり使いたくないんでしょうか。

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深地 雅也
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