ブランド・ビジネス  2019-04-04

売価とは?原価とは?粗利益とは?値入とは?③

・前回の復習を簡単に。

前回の話は、値入。そして粗利益の話でした。

売価とは?原価とは?粗利益とは?値入とは?②


端折って復習すると💡
セールしないで売れれば、値入高(率)と粗利益高(率)は同じになります。
また、仕入した商品が売れると、仕入原価から売上原価と名を変える。
そして、”売上ー売上原価=粗利益”になるということをお伝えしました。

 

・商品がセール価格で売れたら、どうなる??

では、ここでまた皆さんに問題です。
 

(問題1)
バイヤーAさんが、仕入原価5,000円で仕入れたバッグを、元売価の1万円で売ろうとしたが、売れなかった。そこで、バイヤーAさんは、30%OFFして売ってみたら、売れた。
上記のバッグを30%OFFで売った場合の粗利率は何%になるでしょうか??

(答え)
元売価1万円のバッグを30%OFFで売ると、セール売価は?
10,000円×(1-30%(オフ率))=7,000円(セール売価)
この際のバッグの売上原価は、当然のことながら、仕入原価と同じの5,000円になります。
ということは💡
7,000円(セール売価)-5,000円(売上原価)=2,000円の粗利益。
ということになります。では、粗利率は何%になったかというと💡
2,000円(粗利益高)÷7,000円(売上)=28.6%(粗利率)
答えは28.6%です。

ここで皆さんに覚えておいてほしいのは、セールや値引き・割引をして商品が売れると、粗利率は下がるということです。

 
このことは、マーチャンダイジングの数字面の仕事を、精度高く行うために必須のことになります。
読者の皆さんは、このことをよく覚えておいてください。
 
 

・仕入原価率を下げることができても、セール価格でしか売れないようであれば。。。

では、ここで話を変えまして✋
皆さんは、マーチャンダイザーの仕事の目的を覚えていますか?もう一度、ここで復習すると。

マーチャンダイザーの仕事の目的は何??


“MDの仕事を通じて、多くの人に商品を購入してもらい、売上を上げること。そして、より多くの粗利益を獲得すること。”
だと、お伝えしました。
 
前回の話でも申しましたように、この業界でよく言われる。
 
”(仕入)原価率を下げろ!!値入率を上げろ!”
 
という行為は、マーチャンダイザーの仕事の目的に達するための手段の一つで、このこと自体は、間違ってませんし、店舗が増え、売上数量が増えれば、当然のことながら、仕入先とそのことの交渉をする行為は、当たり前のことです。
しかしながら、マーチャンダイザーの仕事の目的をよく理解せず、仕入原価率を下げることに拘り、またそのことを目的のように振る舞うのは、間違っています。
 
どれだけ仕入原価率を低く下げたとしても、顧客がその商品に魅力を感じなければ、商品は売れません。
そのことで、大々的なセールをしなければ売れない!となると、上記の問題のように粗利益が下がります。最終的には、マーチャンダイザーの仕事の目的を達成できない!などということは、このアパレル・ファッション業界では、よく見かける光景です。
 
ですから、ブランド・ショップコンセプトや、顧客から見た”適品””適格””適量”のバランスをよく考えて、商品の仕入原価率を設定する!ということが、マーチャンダイザーにとって重要な仕事だ!ということを皆さん覚えておいてください。
 
そして、今回問題で出した、粗利率やOFF率の計算ができるようになるということは、マーチャンダイザーの仕事の目的を考えても重要なことです。
 
で✋次回は、そのことについての問題を何問か出します。是非、皆さんチャレンジしてみてください。
では皆様。次回をお楽しみに。

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佐藤 正臣(マサ佐藤)
WRITER

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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