ブランド・ビジネス  2019-04-11

(番外編)なぜ、マーチャンダイザーにとって”粗利益”が大事なのか?

・今回は番外編

現在、”売価とは?原価とは?粗利益とは?値入とは?”という、記事を複数回にわたって記載しています。

売価とは?原価とは?粗利益とは?値入とは?③


前回の話は、商品をセール・割引・値引きして売れば、粗利益が下がる!という話でした。
そこで今回は、前回までの話を受けた上で、番外編として、
 
なぜ、マーチャンダイザー(以下MD)にとって”粗利益”が大事なのか?
という話をさせて頂きます。
 
 

・マーチャンダイザーの仕事の目的を改めて。

以前、この連載の中で、マーチャンダイザーの仕事の目的は、
”品揃え政策という仕事を通じて、組織の売上。そして粗利益をより獲得すること!”
だとお伝えしました。

マーチャンダイザーの仕事の目的は何??


では、何故売上だけでなく、”粗利益”が大事なのか?を、今回は視点を変え説明できればと思います。
 
 

・黒字?赤字?P/Lって何??

読者の皆さんは、よくニュースや新聞などで、
”ある企業(組織)が黒字で儲かっている。”または、”ある企業(組織)が赤字に陥った?”
等ということを聞いたことはありませんか?
おそらく、皆さんの今働いている職場でも、上記の言葉は、耳にしたことがある筈です。
これは、企業・組織の損益計算書(P/L)の利益の部分のことを指しています。

損益計算書には、以下のような項目があります。
 

・売上
・売上総利益(粗利益)*売上総利益と粗利益は同じ意味
・売上原価
・販売管理費及び一般管理費
・営業利益

 
本当のことを言うと、粗利益・営業利益以外にも、あと3つの利益の項目があるのですが、今回は、マーチャンダイジング(以下MD)に関することになりますから、営業利益以外は削除させて頂きます。
 
 

・販管費?営業利益って何??

この項目の中で、売上・売上総利益(粗利益)・売上原価のことは、以前の記事に登場しています。登場していないのは、
 

・販売管理費及び一般管理費
・営業利益

 
になります。以下そのことを簡単に説明すると。
 

〇販売管理費及び一般管理費とは?
この言葉は、よく販管費や経費等という言葉で表現されます。
簡単に言えば、企業が事業を運営する際に、必要な費用のことです。
小売事業を運営する際には、人件費や店舗の家賃・光熱費などが必要になります。また、商品を運搬する際の物流費。店舗内装等の設備費用も必要です。そのような事業を運営する際にかかる、費用諸々のことを言います。
 
〇営業利益とは?
営業利益を以下数式で表すと??
 
営業利益=(売上ー売上原価)ー販売管理費及び一般管理費
 
となります。売上ー売上原価=粗利益のことになりますから。。。
 

営業利益=粗利益(売上総利益)ー販売管理費及び一般管理費

 

これがプラスになれば、その分だけ黒字。(粗利益高>販管費)
マイナスになれば、その分だけ赤字だということです。(粗利益高<販管費)
 
損益計算書とは、ある一定の期間で、企業や組織が、どのくらいの利益を上げたか?(儲かったか)もしくは、どのくらいの損を出したか?ということを表す、(企業・組織にとっての)成績表のようなものといえるでしょう。
 

・粗利益を多く獲得する!ということは?

営業利益のプラス。つまり黒字が多ければ多いほど、その事業はうまくいっている!優秀とされます。逆に、営業利益がマイナス。赤字が続くと、場合によっては、その企業は倒産に追い込まれます。
よく、企業・組織内の経費を削減しよう!という声があがるのも、上記の数式を見れば、わかる通り、営業利益がプラスになる可能性が上がるからです。
 
ですが、この連載を長く読んでいただいている皆さんならば、上記の数式を読んで理解して頂けたと思います。それは、何か?
 

粗利益を多く獲得出来れば出来るほど、その組織(事業部)が黒字になりやすい!営業利益が多く出やすい!ということです。

 

例えば、売上1億円の組織で粗利率が40%。販管費が4,200万円の組織であれば、営業利益が▲200万円。200万円の赤字です。
ですが、売上9,000万円の組織で粗利率が50%。販管費が4,200万円の組織であれば、営業利益が300万円。300万円の黒字になります。

 
上記の例のように、売上が1億円満たなくとも、粗利率が高く、粗利益が多く出れば、黒字になります。
前回の記事に照らして考えれば、売上だけは良くても、セールのしすぎ等で、粗利益をより多く獲得することが出来なかったら、場合によっては、事業部が赤字になる可能性が高まるということです。
 
このことを理解して頂けたしょうか??
だからこそ、MDの仕事の目的は、
”品揃え政策という仕事を通じて、組織の売上。そして粗利益をより獲得すること!”
になるのです。
 
このことを踏まえ、次回からは再び話を戻し✋
前回の記事でお伝えした、粗利率やOFF率の計算ができるようになるということは、マーチャンダイザーの仕事の目的を考えても重要なことです。
で✋次回以降は、そのことについての問題を何問か出します。是非、皆さんチャレンジしてみてください。
では皆様。次回をお楽しみに。

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佐藤 正臣(マサ佐藤)
WRITER

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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