若者の目  2019-07-30

拝啓、ファッションワーカーのみなさんへ。

 
StylePicks.com で執筆がスタートしてから、7か月が経ちました。
これまで仕事以外で自分の頭の中をアウトプットする場を設けていなかった私。「ファッションのすばらしさや楽しさが伝わる内容」、そして「新人ライターとして学んだこの2年強のイロハ」について記してほしいというリクエストのもと、これまで累計30本書かせていただきましたが、はたして役目をまっとうできていたのか……。
 
今回の記事で、こちらで書くのは(たぶん)最後になります。ですので、最後はStylePicks.comをご覧くださっているファッションワーカーのみなさんと軽くお話できたらいいなと思い、こんなタイトルに設定してみました。
 
 

 
みなさんはどんな経緯でファッション業界に入りましたか? 今あなたにとってファッションとはどのような存在ですか?
 
服は嫌いじゃないからではじめた人も経歴上アパレルしかできることがなかったという人も、今はファッションへの愛情が何かしら芽生えていたら嬉しいなと思いながら、パソコンをたたいております。
 
 
私は物心のついた頃から自分にコンプレックスがあり、そんな自分を「ちょっとでもいいから好きになりたい」「自信を持って外を歩きたい」と思ったことがきっかけで、ファッション誌や服に触れるようになりました。「いつか自分もこんな可愛い服が着られる女性に!!」そう目標を持つことで、嫌いだった自分の内面や外面と向き合い、磨くことができたので、私にとってはなんていうか、恩人ならぬ恩物です。
 
ただ私が何か特別なことをしたわけじゃなく、ファッションに魔法をかけられたのだと思っています。
人は自分の本当に好きな服か、自分を本当に魅力的に見せてくれる服を身にまとうと、これまで見たことのないような輝きを放ち、足取りが軽くなり、気持ちが浮きだち、表情がパァと明るくなります。着る人がどんな人であっても、人を護り、人に見えないパワーを与えてくれるのがファッション。だから出会うべきものに出逢えさえすれば、服が勝手に行動を変えてくれると思うのです。
 
そのため、服は言葉を介さず自分がどのような人間かをあらわすコミュニケーションのひとつでもあります。
 
そうするとファッションで大事なのは、「誰がなにを着るか」ということです。
ファッション業界で働く人間として優先して考えるべきは、服の先にいるその誰かが誰なのかを明確にすることではないでしょうか。
 
ターゲットとペルソナを掘り下げて、着る人の趣味嗜好やライフワークを連想してデザインをおこない、その人たちにどのような手段を使えばもっとも届きやすいのか、響くのかを考えてプロモーションをうち、販売員が足を運んでくださったお客様ひとりひとりのパーソナルを見て必要な情報を必要な分だけ伝えてあげることが大切。それなのに、そこがきちんと見えてこないブランドさんが今は本当に多いです。
 
ファッションが好きな人にもそうでない人にも「どれも同じに見える」といわれてしまうのは、テイストの絞り込みだけでなく、この誰に向けた服なのかがわからないから見ている人にも伝わらない。出逢うべきものに出逢い、その人にあったおしゃれをしてマイナスなことなんてひとつもないのに、それが多くの人に届ききれていない現状がとても寂しいです。
 
そんなこともあって私は、ファッションを多くの人に伝える仕事がしたいと思いました。
 
 
服がもっと多くの人に知ってもらい、着てもらい、ブランドが発展していくために。さらに言うなら、服を好きな人が世界中にもっと増えて、ファッション業界が今よりもっともっと活性化していくために、みなさんには適切な人へ適切なものを届けていただきたいです。
 
ファッションやおしゃれに興味はあるけどどうすればいいのかわからないと困っている人、ファッションが好きなのにワクワクが足りない!と嘆いている若者はたくさんいます。ファッションは人が着ないと成り立たないものですから、贈る誰かを疎かにする人に未来はありません。自分たちが創造したいものはもちろん、貫きたいスタンスはもちろん、人と服をセットで考えて一緒にファッション業界を盛り上げていきましょう。(わからないことがあれば、StylePicks.comを駆使して♡)
 

 
 
それでは!ありがとうございました。

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松本寧音
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