ファッション全般  2019-09-06

2ヶ月で10万PVを達成したメンズWebメディアの運営手法

ソーシャルメディアが勃興して10数年が経ち、今やWebから情報収集するのが当たり前になった時代。ブランドも以前は広告の出稿先がほぼファッション雑誌に限定されていましたが、昨今ではそれだけだとリーチできない層が増え、Web上のインフルエンサーやWebメディアに集客をお願いするのが常態化してきています。
 
弊社でもブランドからの依頼によって拡散手法を都度考えるのですが、いつも頭を悩ますのがメンズブランド。ソーシャル上でのエンゲージメントの獲得が難しく(属性によりますが)、レディースと比較してもアナログな要素がまだ強い印象があります。インフルエンサーの数も少なく、属性も限定的なので拡散に使えない事も多々あったり。そんな中、メンズファッションの分野で急成長しているメディアがあるという事で、ブランドの新しい出稿先に使えないか?という思惑もありお話を聞かせてもらいました。
 
SHALE
 
メンズファッションジャーナル「SHALE」は、トレンド情報やファッションニュースを伝えるものではなく、ファッション好きなライター達が、自らのコーディネートを組む時の考え方や、アイテムを買うときに意識している事を詳しく語る、といったコンセプトで運営されています。
 
How to SHALE
 

 
 
こちらがコンセプトページ。「なぜおしゃれするのか?」という啓蒙から入るので、ファッション初心者が重宝する内容になっていそうです。
 
全部でSTEP7まであり、これを全てこなせば立派なファッション好きが出来上がりそう…。このメディアの取り扱い説明書みたいで面白いですね。ではこのメディアが何故、こんな短期間に月間10万PVを獲得できたのか、簡単に聞いてみました!
 
 
Q1. どこからの流入が多いのでしょうか?
 
A1. メインは検索からになります。検索されたキーワードに対してストレートな回答を提示する。つまりユーザが求めるものをただ提供しているというスタンスでグロースさせることができました。また独自のコンテンツ作成ツールを開発し、それを使用してライターが記事を作成しているため、確度の高いコンテンツの量産が可能となっていると考えております。「メンズファッション メディア」というキーワードでは上位3位にランクインするようになりました。その他にもブランド名やアイテム名検索でも上位を獲得しております。
 
(ここ、ちょっと驚きです…。こんな短期間に検索流入から多くのトラフィックを獲得するのってかなり難しいので。)
 
 
Q2.複数の関係者と思われる方々が記事をソーシャルで拡散していますが効果は?
 
A2.公式アカウントやライターのツイート経由で継続的に流入しております。ソーシャルに関して、検索流入同様に、ただ情報を垂れ流すのではなく、ユーザが欲しいもの、求めているものを従順に提案してあげることでソーシャルにおける流入の獲得につながっていると考えております。
 



 
(若年層とは言え、メンズで Instagramからトラフィックを獲得するのも簡単では無いんですが、投稿を見るだけで為になるトピックスもあって、活字読むのが苦手な人でも気軽に見れそう。 Instagramだけで独立したメディアに見えますね。)
 
 
Q3.ライターを切口にしたところが斬新ですが、ライターはどこから連れてきてますか?また、ライターを一つの切口にした意図はなんでしょうか?
 
弊メディアはライター・運営含め、メンバー全員が学生で構成されております。ライターは友人の紹介・SNS(主にTwitter)での募集・個人の社外活動等により集めております。社外活動としては、起業家向けイベントの登壇であったり、事業者向けのセミナー登壇であったりがメインです。
 
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また、自身のスタイルやこだわりを持ったファッションをすることが最も美しいと考えております。ファッションが大好きなライターたちが、それぞれの主観を押し出すことで、なぜそのファッションをしているのか、そしてファッションには正解はないということを表現し、読者の方に自分だけの「ファッションスタイル」を確立してもらいたいという想いからライターを切口に致しました。そのため、最終的にはライターごとにファンがつくようなメディアにしたいと考えております。
 
(メディアって独自の世界観やターゲットに向けて編集するケースが多いのですが、ライターを切り口にする事でコミュニティ形成がしやすく、トラフィック獲得もスピーディにできそう。
 

GIRLFRIENDS

She isの「GIRL FRIENDS」という仕組みと同様の事ができそうですね。)
 
 
Q4.実現したいヴィジョンはありますか?
 
ファッションを通して、自身のスタイルやこだわりを見つけ、全ての男性に自信を持たせる、自己肯定感を上げることがゴールです。つまり日本人の幸福度を上げるための一つのツールとして「ファッション」があると考えております。
 
(ヴィジョンを聞く限り、MBさんと似たような役割なんでは?という印象を受けました。それの若者版でしょうかね。)
 
KNOWER MAG
 
ライターがファッションを紡ぎ、そこにコミュニティが形成される。書かれている内容も「等身大」な印象が強く、同世代に響きやすいのではないかと思います。僕がまだファッションに興味が無かった17歳の頃、身近なファッション好きの友達が助言してくれたのがきっかけで今もファッション業界に身を置く事になり、その当時の体験がいつまでも強烈に残っているのですが、そういった役割こそがこのメディアの価値だと思うのです。
 
「ファッションは女性のもの」というイメージはまだ強く、給与水準の低さも相まって、男性でファッション業界を志す若者の数も少ないのが現実です。ファッションが大衆化し、誰もが簡単にファッションに触れる事ができるようになった昨今。それでもまだ興味関心の強さによって情報格差はあり、それが原因でくだらないマウンティング合戦が巻き起こる事があるのも業界の特徴ではありますが、その情報格差を埋め、誰もが簡単にファッションを楽しめる環境を「SHALE」が創り上げてほしいものですね。

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深地 雅也
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