ブランド・ビジネス  2019-09-06

LVMHプライズが24 Sèvresの1コンテンツに

LVMHプライズ2019のファイナリスト8組が手掛けるアイテムが「24S」で発売

LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループが運営するECサイト「24 Sèvres(以下、24S)」で、「LVMH Prize for Young Fashion Designers 2019(以下、LVMHプライズ)」のファイナリストに選出された8組が手掛けたアイテムを販売している。

LVMHが運営するラグジュアリーEC「24 Sèvres」にて、LVMHプライズのファイナリストの商品が販売されています。日本からはファイナリストに選出されている「アンリアレイジ」も出品されていますね。ラグジュアリーECの中でもいまいち目立たない24 Sèvresですが、このコンテンツで他社と差別化は可能なのでしょうか。
 
※LVMHプライズとは?
LVMHが主催するデザイナーのコンテストのようなものですね。
 
若手デザイナーを支援するLVMHプライズ募集開始「日本デザイナーの積極参加を」
 

グローバルで活躍するファッションデザイナーを発掘する「LVMHプライズ」は、1年に1度、才能溢れる若手デザイナーを募集。応募資格は18歳以上、40歳以下のメンズウェアまたはウィメンズウェアのデザイナーで、2回以上のコレクションを制作していることが条件となる。
(中略)
受賞者には、助成金として300,000ユーロ(約4,235万円)を授与するほか、12ヶ月間にわたりブランド運営の専門知識やノウハウなど、LVMHの専門チームから指導を受ける機会が与えられる。また、ファッションスクールの卒業生に与える「グラデュエイト プライズ」(3月3日まで応募受付)では3人を選出し、12ヶ月間にわたりLVMHグループのブランドでデザインチームに参加する機会と10,000ユーロ(約141万円)の助成金を授与する。

支援受けて大成したら、LVMH傘下のブランドのディレクターとして起用したり、ブランドごと引き抜いてこれたりも可能でしょう。
 
 

◯過去の受賞者と日本人の活躍は?

2014年からやってるこのコンテストですが、過去どんな人がグランプリを獲ってきたのかをちょっと振り返ってみました。
 
 
<2014年>


グランプリは「Thomas Tait / トーマス・タイト」。振り返ってみると、今や結構な有名ブランドが当時から名を連ねていますね。(JacquemusとかSimone RochaとかHood By Airとか。。)
 
 
<2015年>


2015年は「マルケス アルメイダ(MARQUES’ALMEIDA)」が受賞。こちらもファイナリストにはVetements、CRAIG GREEN、OFF-WHITE、そして二年連続でJACQUEMUSと錚々たるブランドが…。この年、日本人で初めてWRITTENAFTERWARDSの山縣良和さんがセミファイナリストまで残っています。
 
 
<2016年>


2016年はウェーズル・ボナー(WALES BONNER)。ここまでグランプリはロンドン勢で占められています。Y/PROJECT、KOCHE、Matthew Williamsなど日本でもそこそこ知名度のあるブランドがファイナリストまで残っています。そしてこの年、ファセッタズム(FACETASM)が日本人で初めてファイナリストまで残ります。
 

 
そんなファセッタズムは翌年、IT企業に買収されるのですが…。
<2017年>


2017年はマリーン・セル(Marine Serre)。そしてこの年、ファイナリストに日本人が二組も…。AMBUSHではなくYOON単品なのがちょっと謎。赤坂公三郎はストライプインターナショナルのKOEとコラボしている事でも有名ですね。
 
セントマ卒若手デザイナー赤坂公三郎による「コエ」メンズ向け新ラインが登場
 
<2018年>


 
2018年はダブレット(DOUBLET)。この年、初めて日本人がグランプリを獲得。
そして2019年、現在のところファイナリストが選出されているところです。
 

日本からはアンリアレイジが選出されています。セールス的には伸び悩んでいますから、何としてもグランプリ獲りたいところでしょう。
 
 

○ラグジュアリーECの勢力図

ちょっと余談ですが、ラグジュアリーECの勢力図は現状どうなっているのでしょうか。
昨今話題をかっさらっているのはダントツでfarfetchでしょうか。(まだ赤字なのに…。)中国のJDとの提携やニューガーズグループの買収など、話題には事欠きません。
 
ファーフェッチが中国EC第2位の「JD.com」と提携
 

 
 
しかし規模感ではトップを走るのは、
 
net-a-porter
 
まだユークスネッタポルテでしょうか。流通総額は3000億円程度と言われていますから、ファーフェッチの2倍程度の流通総額。こちらはこちらでアリババと合弁事業を設立しています。
 
それに対してLVMHは、
 

 
SECOOドットコムに投資。三社三つ巴で中国がラグジュアリーECの勢力図の縮図みたいに見えてきました。
若干、影の薄かった24 Sèvresですが、LVMHプライズが独自コンテンツとなり、起爆剤になってくれればって感じでしょうかね。SKU数が全然足らないから難しいでしょうけど…。
 


 
ちなみに特別賞は今後、Karl Lagerfeld Prizeになるそうで。

SHARE

  • FacebookFacebook
  • TwitterTwitter
  • Google+Google+
  • LINELINE
深地 雅也
WRITER

FOLLOW
FOLLOW

COMMUNICATION

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

RECENT ENTRIES

  • ZOZOが買収されたので、今までとこれからの事を総括してみた!

    2019-09-27  フルフィルメント

    ZOZO買収 ヤフー、反攻へ重圧「1位しか許されない」 ソフトバンク傘下のヤフーが、衣料品通販サイト運営のZOZOの買収を決めた。国内のネット通販企業の買収では過去最大となる。10月に社名を「Zホール […]

  • LVMHプライズが24 Sèvresの1コンテンツに

    2019-09-06  ブランド・ビジネス

    LVMHプライズ2019のファイナリスト8組が手掛けるアイテムが「24S」で発売 LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン グループが運営するECサイト「24 Sèvres(以下、24S)」で、「LV […]

  • 2ヶ月で10万PVを達成したメンズWebメディアの運営手法

    2019-09-06  ファッション全般

    ソーシャルメディアが勃興して10数年が経ち、今やWebから情報収集するのが当たり前になった時代。ブランドも以前は広告の出稿先がほぼファッション雑誌に限定されていましたが、昨今ではそれだけだとリーチでき […]

RECENT ENTRIES

  • ラグジュアリーブランドが生まれにくい社会とは

    2019-12-09  ブランド・ビジネス

    日本国内には様々な洋服ブランドがあります。低価格ゾーンから高価格帯までありますが、欧州に見られるようなラグジュアリーと呼ばれる超高級ブランドはありません。 コム・デ・ギャルソンやヨウジヤマモト、イッセ […]

  • 売上・粗利・仕入・在庫表を活用しよう!⑥

    2019-12-05  ブランド・ビジネス

    ・7月仕入予算金額通りに仕入をすると、在庫がヤバイ状況に? 前回の記事では、7月の仕入金額を予算通り発注したら、7月以降の在庫金額はどうなるのか?ということまでお伝えしました。 売上・粗利・仕入・在庫 […]

  • 長所と短所は表裏一体

    2019-12-02  ブランド・ビジネス

    長所と短所は表裏一体で、長所ゆえに欠点に変わること、短所ゆえに長所に変わることも珍しくありません。 一つの事象で良い悪いは単純に判断できないのです。   例えば、日本人は英語が話せないという […]

SPECIAL 
JOURNALS

BY UP&COMING EDITOR

MORE

CHIEF 
EDITOR’S

BY CHIEF EDITOR

MORE

ランキング