ブランド・ビジネス  2019-11-28

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう!⑤

・前回の振り返り

前回の記事は、5月から8月までの売上予測を現実に即して、予算比90%程度で予測。粗利率の5月以降の数字は、とりあえず予算通りに入れてみよう!ということでした。

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう!④


そして、今回のシミュレーションでは、現在4月30日でこれから7月の仕入金額を決める段階になります。

要は、商品発注MT等で商品の発注を行う!という段階です。

 

繰り返しますが、今回、私が用意したシチュエーションは下記になります。

 

1. 現在は4月30日。3月・4月(事実上確定しているとする)は確定の数字
2. 5・6月は仕入予算通り商品は発注済み
3. これから7月の商品発注を行うところ。LTは2か月。商品店頭着日は7月1日。
4. 3月・4月の売上予算比は両月ともほぼ90%程度で推移

 

では、皆さん。上記の図の6月末の在庫金額がどうなっているか?を見てみてください。予算に対して、どのような数字になっていますか?

・予算設計した在庫金額よりも大幅に在庫が増えそうだ!

6月末の在庫予算比が110%を超えているということに気づいて頂けた思います。

金額でいうと、約1,500万円ほどの在庫超過です。

以前の記事でも触れましたが、このことを容量で考えるとどうなるでしょう?

 

例えば、平均値入率が60%で、商品の1点当たりの元売価金額平均が7,000円だとすると。
1,500万円÷(1-60%)=3,750万円(元売価在庫金額)
3,750万円÷7,000円=約5,357点。→予定よりも大幅に商品の在庫数が増えているともいえる?

 

このことだけ考えても、この組織の在庫がヤバイ状況になっている!ということは、容易に予測がつく筈です。

 

繰り返しますが、現在4月30日でこれから7月の仕入金額を決める段階になります。

因みに7月の仕入予算金額は、約3,500万円ほどになっています。この金額を当初の予定通りに仕入れますか?ということになります。

 

アパレル・ファッション小売業界では、商品の仕入形態に違いはあれど、ブランド・ショップのMDは常にこういうシチュエーションに立たされているケースが多くあります。

多くのアパレル・ファッション小売業の組織は、7月にどのような商品を投入する予定なのかというものは、この段階ではある程度決まっている筈です。

しかしながら、前の記事でも触れましたが、7月の商品にビッグヒット商品がある!ということを根拠を持って証明できれば、この7月の仕入予算金額を使いきっても、7・8月の売上がこの商品のおかげで、劇的に上がって、なんとかなりそう!な気もしないではありません。

 

・7月に仕入予算通りの金額を発注した場合。

ですが、前回の記事でそういった商品はないであろう!とのことから、売上予測を、予算の約90%程度で予測しています。

因みに、7月の仕入金額をそのまま発注すると、以下の図のようになります。

如何ですか??

8月までには、予算の倍ほどの在庫原価金額になっているということが、一目瞭然です。

ということは💡7月の仕入金額を大幅に減らさないといけない!ということになります。
次回は、この7月の仕入金額をどのくらいにすればいいのか?ただ減らせばいいのか?仕入の枠を開けるために、何か新しい手を打つのか?このことを、皆さんと考えたいと思います。

 

今回、ここで終わりです。
次回もお楽しみに。

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佐藤 正臣(マサ佐藤)
WRITER

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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