ブランド・ビジネス  2019-12-05

売上・粗利・仕入・在庫表を活用しよう!⑥

・7月仕入予算金額通りに仕入をすると、在庫がヤバイ状況に?

前回の記事では、7月の仕入金額を予算通り発注したら、7月以降の在庫金額はどうなるのか?ということまでお伝えしました。

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう!⑤

繰り返しますが、今回、私が用意したシチュエーションは下記になります。

 

1. 現在は4月30日。3月・4月(事実上確定しているとする)は確定の数字
2. 5・6月は仕入予算通り商品は発注済み
3. これから7月の商品発注を行うところ。LTは2か月。商品店頭着日は7月1日。
4. 3月・4月の売上予算比は両月ともほぼ90%程度で推移

 

7月の仕入予算は、3,500万円ほどです。しかし、今回は3・4月が売上予算の90%程度しか売れてませんでしたから、5月以降の売上予測も売上予算の90%程度で予測しています。
前回の記事では、この売上予測で7月の仕入金額を予算通り入れたら大幅に在庫が増える!ということをお伝えしました。

 

・8月末の在庫予算金額に合わせ、7月の仕入金額を決めると。。。

では、試しに8月末在庫金額が予算通りになるように、仕入金額を入力してみますと、下記の図のようになります。


7月の仕入予算約3,500万円に対し、約660万円(仕入予算比約19%程度)まで7月の仕入金額を減らせば、8月の期末在庫予算とほぼ同額となります。

 

 

因みに、この金額をどのように算出したのか?といいますと。

 

7月の仕入の実績・見込みの欄の数字を0にします。
そのときに、8月末の実績・見込みの欄の在庫金額を見ると。約2,172万円という数字が表記されます。

8月末の在庫予算金額は、約2,830万円ですから。。。
約2,830万円-約2,170万円=約660万円
という金額が、導き出されることになります。

 

 

・仕入金額を大幅に削減すれば、7・8月の売上は更に低下する?

しかしながら、当初の7月の仕入予算の20%以下しか仕入をせずに、7月・8月の売上見込みである、売上予算比約90%程度!ということが、皆さん達成できると思いますか??

そうです。皆さんも薄々感じていられる通り、こんなに仕入を削ってしまっては、売上予算の90%程度を達成することも難しくなっていまいます。

 

売上が悪い局面で、MDが持ち合わせる手段で売上を良くする方法は2つしか考えられません。
その2つとは?

 

① (売れる商品を売れる分だけ)仕入すること。
② 買いやすい価格に変更(セールする)し、売上点数を伸ばすこと。

 

この2つです。

今回のケースで7月の仕入を減らしてしまっては、おそらく6月末在庫は売上予算の90%程度の実力の商品しかありません。その上で、在庫だけを気にして、思いっきり仕入を減らせば、更に売上と粗利益の低下を招くのは間違いありません。

 

今回のケースは、まだ4月30日の段階です。

ということは💡MDが持ちうる権限の①②を使い、7月の仕入枠を大きくして、売上・粗利益を増やすストーリーを考えなければならない!

ということになります。

 

では、どのようなストーリーを描いて、7月の仕入枠を増やし、7・8月の売上・粗利益をより多く獲得するのか?ということを次回考えていきます。

今回、ここで終わりです。
次回もお楽しみに。

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佐藤 正臣(マサ佐藤)
WRITER

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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