ブランド・ビジネス  2019-12-12

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう!⑦

・前回の振り返り

前回の記事では、MDが持ち合わせる権限。

 

① (売れる商品を売れる分だけ)仕入すること。
② 買いやすい価格に変更(セールする)し、売上点数を伸ばすこと。

 

を使い、7月の仕入枠を開け、7・8月以降の売上・粗利益をできるだけ多くする!ストーリーを作ろうということでした。

売上・粗利・仕入・在庫表を活用しよう!⑥

繰り返しますが、今回、私が用意したシチュエーションは下記になります。

 

1. 現在は4月30日。3月・4月(事実上確定しているとする)は確定の数字
2. 5・6月は仕入予算通り商品は発注済み
3. これから7月の商品発注を行うところ。LTは2か月。商品店頭着日は7月1日。
4. 3月・4月の売上予算比は両月ともほぼ90%程度で推移

 

そして、今回私が以下述べるストーリー設計は、あくまで私の独断と偏見です。このこと以外の手段など無限にありますし、本当のことを言えば、組織によって様々な制限があることでしょう。ですので、あくまで1例としてお考えくださいm(__)m

 

 

・仕入枠を確保し、売上を上げるストーリーを作る

私が、考えたストーリーは以下の通りです。

 

これを箇条書きで纏めますと以下に通りになります。

 

A 6月~8月のセール施策を強める。

(予算より粗利率2%ダウン。今回のケースだと約5%オフ率アップ)

B 増えるであろう7月の仕入枠を有効利用し、7月・8月の売上見込みを当初の予定より上げる

(7月売上予算比97%。8月は102%)

C 7・8月の売上見込みのアップのストーリーを考えた上で、仕入予算の92.1%まで仕入枠を拡げる。金額は約3,200万。

(前回の記事のストーリー設計では仕入予算比20%以下になった)

D 当初のストーリー(7月の仕入が予算比20%以下のもの)よりも売上・粗利高ともにアップ。

 

このようになります。
このことを詳しく以下説明していきます。

 

まず、Aからです。
→6月から8月の、セール施策を強めることで、粗利が下がり売上原価がアップします。
売上原価がアップする!ということは?売上点数が予定よりも、上がるということになりますので、その分、仕入できる枠も空く!ということになります。
また、セール施策を強めることによって、売上そのものも上がる可能性があるので、6月も、当初の売上予算比90%の見込みから、94%へとアップさせています。

 

そして、Bになります。
→Aの施策が実行されれば、当然ですが、仕入枠が拡大することになります。

 

そこで、Cです。
→拡大させた7月の仕入金額を、どう有効利用するのか?というストーリー設計をしっかり考えた上で、そのことで7・8月の売上見込みをアップさせ、7月の最終仕入金額を確定させる!ということになります。

 

上記に出てきました。。。

”拡大させた7月の仕入金額を、どう有効利用するのか?というストーリー設計”

このことが、特に重要になります。

 

次回は、このことを考えた上で、このシリーズのまとめを行います。
では、皆さん。次回もお楽しみ。

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佐藤 正臣(マサ佐藤)
WRITER

95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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95年(株)ノーリーズにアルバイトとして物流倉庫からスタートし、店頭勤務7年(レディース)。02年より(株)ノーリーズにおいてメンズ(フレディ&グロスター・ノーリーズメンズ)立上をMDとして担当。10年よりフリーランスとして活動開始。シャツメーカーの新ブランド開発の企画サポート。その他、新規ブランドの立上マーチャンダイジング計画など、様々なフィールドで活躍したのち、14年5月末、株式会社エムズ商品計画を設立。小売り企業へのMDアドバイスや専門学校での講義・また海外での講義等。現在、多方面で活躍中。

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