ECディレクターの為の教科書  2020-07-17

指名検索の「種類」によって変わるEC運用

指名検索はどう購買に繋げるのか?

前回記事にて、指名検索を購買に結びつける方法を記載しましたが、一口に指名検索と言っても様々なキーワードの組み合わせが存在します。よくあるのは下記のようなものでしょうか。

 

①「ブランド名 アイテムカテゴリー名」
②「ブランド名 商品名」
③「ブランド名 掲載雑誌名」
④「ブランド名 店舗」
⑤「ブランド名 地域名」
⑥「ブランド名 取り扱い店舗名」

 

これらの組み合わせによって、取っていく対策もそれぞれ違ってきます。ではそれぞれ見ていきましょう。

 

「ブランド名 アイテムカテゴリー名」

①はブランド名単体での検索を除くと検索数が一番多いものですね。「ブランド名 Tシャツ」とか「ブランド名 パンツ」とか。こちらに関しては商品ページのディスクリプションや商品コメント、コンテンツ記事にアイテム名を意識的に差し込んでおく事が求められるのですが、それ以外に関連してくるのが「ブランドにとって何がアイコンアイテムなのか?」です。デニムブランドなら「ブランド名 デニム」という風に、アイコンを含めての検索は当然ながら増えるでしょう。ですから、アイコンアイテムがより明確なブランドほど、アイテムカテゴリー名でのキーワードは随所に差し込んでおきたいところ。また、アイコンを認識させる事で、逆にそういった指名検索数を増やす事にも繋がります。普段からアイコンをプッシュする事が指名検索を購買に変えていく事にも繋がりますし、そのアイテムと言えばこのブランド!のような認知が得られるとブランディングとしても効果的なので、常日頃から訴求しておきましょう。

 

「ブランド名 商品名/掲載雑誌名」

②はもっと絞り込んだ場合、つまりズバリのアイテム名で検索された時ですね。これは下の③とも関連するのですが、メディア掲載された際にこの検索ワードが増えるケースもあるからです。雑誌・Webメディアを見た人は当然ながら、①〜③のような検索行動を起こします。その際にこのワードでしっかり引っかかるようにあらかじめ準備が必要でしょう。①のケースと同様の対策でも良いと言えば良いのですが、万全を期すのであれば雑誌掲載した商品を使っての記事コンテンツを作成しておきましょう。タイトルにも雑誌名を差し込みバナーで訴求する事によって当該ページがヒットしなくとも、トップページからの流入も促進出来るでしょう。また、特集ページはCVに寄与しやすい側面もありますので、記事を経由させて売上アップを狙う、という戦略もあります。

 

「ブランド名 店舗」

④の場合、狙うべきはECサイト上での注文ではなく店頭送客です。ユーザーは店舗を探して検索行動を起こしているので当然ですね。この場合、店頭送客の確率を高める為に店舗ページをしっかり作りこんでおきましょう。

画像9

上記はMM.LAFLEURのストアページですが、店頭で受けれるサービスからレビューまで掲載されています。ここまで情報発信してくれていると店頭を訪れる際に安心感がありますね。ECサイトだけで完結する事ってそんなに多くありませんので、店頭に来られるユーザーの為に何が必要な情報なのかについて想像を巡らす事も重要なポイントなのです。

 

「ブランド名 地域名/取り扱い店舗名」

似たような要素がこちらの⑤⑥でしょうか。地域名で探されている際に、直営店がその地域に無い事も多いでしょう。その場合、卸先が受け皿になるのでそこにもしっかり送客できるよう、卸先店舗の情報を詳細に記載しておきましょう。筆者の過去から計測しているデータを見ますと地方の場合、自社ECで売れる地域は卸先の店舗がある地域に偏りがあります。ユーザーは卸先で商品を知り、初期は卸先で買うケースが中心でしょうけど、ブランドを好きになるにつれ、フルラインアップ見たくなる、というケースもあるのです。まずは卸先でもいいからブランドを認知してもらう事が大事ですね。

 

このようにsearch consoleのデータを定期的に閲覧しておけば、対策を打った際に順位やクリック数がどう変化してそれがECサイトにどのような効果を与えているかが確認できますので、ブランド名単体だけではなく、様々な組み合わせの指名検索データも随時チェックしておいてください。

SHARE

  • FacebookFacebook
  • TwitterTwitter
  • Google+Google+
  • LINELINE
深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。

FOLLOW
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram
FOLLOW
  • Facebook
  • Twitter
  • Instagram

株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。

COMMUNICATION

Leave a Comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

RECENT ENTRIES

  • サイトコンテンツの充実は何の為?

    2020-09-25  ECディレクターの為の教科書

    機会損失はある程度回避出来てきた。 メルマガ等で会員に告知も徹底している。 店舗活用で見込客をECに誘導した。   ここまで来るとEC担当者は「そこそこ運用が回ってきたな」と体感でも感じてく […]

  • ECにおける実店舗の活用法

    2020-09-18  ECディレクターの為の教科書

    ECは実店舗より販管費が低く、利益率が上がりやすい。そんなお話が数年前から業界でも取り沙汰され、多くの企業がECに徐々にシフトしてきました。コロナの影響でその勢いは加速し、大手アパレルでも「EC化率5 […]

  • 会員数増加を目指すなら特典をしっかり設計しましょう

    2020-08-21  ECディレクターの為の教科書

    ECサイトの売上アップを狙う際に、担当者が確実にチェックしなければならない「会員数」。お買い物の際に会員登録が必須のサイトもありますし、会員登録してもらえたらブランド側は次回からメルマガ等で様々な通知 […]

RECENT ENTRIES

  • 復習問題~仕入予算編④~

    2020-10-21  アパレルMDの為の教科書

    今回は、前回出題した問題の解答を発表します 復習問題~仕入予算編~③ (問題15) 1年の売上2億円。粗利率55%。値入率65%の組織がある。この組織の1年での消化率(売上原価÷仕入原価)が90%だっ […]

  • 大手アパレルが何十個もブランドを持っている理由

    2020-10-19  繊維の基礎知識

    今回は趣向を変えてみます。 一応、初心者向けの基礎知識という内容は変わりませんが、初心者の皆さんは、オンワード樫山やワールド、三陽商会といった百貨店向け・ファッションビル向け大手アパレルがどうして、各 […]

  • 復習問題~仕入予算編~③

    2020-10-14  アパレルMDの為の教科書

    皆様。前回の問題が解けましたでしょうか? 復習問題~仕入予算編②~ 今回は、仕入予算関連の問題を引き続き出題致します。今回も皆様。是非問題にチャレンジしてみてください。     ・ […]

SPECIAL 
JOURNALS

BY UP&COMING EDITOR

MORE

CHIEF 
EDITOR’S

BY CHIEF EDITOR

MORE

ランキング