前回の記事では、決算関連書類にはどのようなものがあるのか？という簡単な説明をさせて頂きました。主だったものとして。。。

・決算説明会資料
・決算短信
・有価証券報告書

決算書を読むことでMDの数字面の仕事を鍛えよう②

この３つがあるとお伝えしました。

〇決算関連資料を読む順序は？

では、MDとしてのスキルを磨く為には、この３つの書類をどのような順番で読めば良いのか？と言いのか？お伝えする前に。

前々回の記事で、MD目線で決算書を読んだ方が良い目的は？ということをお伝えしました。もう一度記載しますと。

①　OTB表（売上・仕入・粗利・在庫）の運用能力を磨くこと
②　組織の問題点を素早くみつける能力を磨くこと（この後に問題点を解決に向かわせること）

 

この２つです。
特に、今後の記事では、①の能力を磨くために重要なことを記載していきます。では、決算関連書類はどのような順番で読んだら良いのか？と言いますと。。。

→決算説明会資料→決算短信の財務3表

この順番で読むことです。

決算短信に関しましては、有価証券報告書と同じ部屋に記載されているケースが多い四半期報告書でも同じ資料が載っているので、そちらでも構いません。但し、この資料を見ただけで、何かモヤモヤしたものが多い場合は、面倒ですが有価証券報告書を一通りみることをオススメします。

〇決算説明会資料のどの項目に着目すべきなの？

では、決算説明会資料のどのようなところに着目したら良いのかと言いますと。。。

これは、一通りゆっくりと理解できるまで目を通して頂くことをオススメします。

理由と致しましては、前回の記事でもお伝えしたように、その企業・組織の業績のことが詳しく書かれています。、また、今後の見通しや、各事業部の業績。そして、新店・退店等の情報。更に言えば、先の経営計画までが記載されているからです。できれば、自分自身が理解できるまで、詳しく読んで頂くことをオススメします。

〇決算短信のどの項目に着目すべきなのか？

次は、決算短信です。これは、文章で色んな細かいことが書かれているのですが、MD視点で決算資料を見る！という観点では、それらの文章を読む必要全くはありません。前述したように、決算説明会資料を読んで、まだ何かモヤモヤする場合にだけ、読めば良いでしょう。

では、決算短信を見る際に、何を読めば良いのか？と言いますと。それは、財務3表です。

財務3表は、前回の記事でも触れたように。

・損益計算書（P/L)
・貸借対照表（B/S)
・キャッシュフロー計算書

この3表のことです。決算説明会資料でも、この情報が掲載されているのですが、決算短信や有価証券報告書で記載されている財務3表は、実際にお役所に提出する書式で記載されています。ですから、決算書の財務3表を見る際は、この資料に目を通しておくことが重要です。

では、次回の記事では財務3表の簡単な説明を致します。
では、皆さん。次回もお楽しみに。