ECディレクターの為の教科書  2020-12-25

ECのサイトコンテンツとソーシャルはどう連動させる?

EC運用のディレクションをしておりますと、避けては通れないのが「ソーシャルメディア」の活用法。筆者はソーシャルの専門家ではありませんので、ブランドとしてどういった方針でソーシャルを運用するか?については言及致しませんが、ECを運用していく上で、ソーシャルメディアを効率良く活用する方法はわかりますのでそちらについてお話していければと思います。(ていうか、ブランドコンセプトが明確であればそれに沿ったコンテンツが生み出されているはずなので、投稿内容は自ずと考案されるはずなのです。)

 

サイトコンテンツもソーシャル運用もMD設計から紐解かれる

ECサイト内でもコンテンツを作り込まなければならないのにソーシャルでもまた作らないといけないの?

 

とお思いの方もいらっしゃるでしょうが、そんな事をする必要はありません。そもそもサイトコンテンツの作り込みも、MD設計がしっかりしていたら困るはずは無いのです。

 

サイトコンテンツの充実は何の為?

サイトコンテンツの充実は何の為?

こちらに関しては前回の記事でもお話していますね。手順を簡単に書くと下記のような感じでしょうか。

 

◯MDを設計する

・シーズンごとの品揃え計画立案

・品揃えに合わせた展開計画立案(シーズンテーマに沿ったスタイルの提案を各月ごとに落とし込む)

・展開計画に合わせた販促計画(雑誌掲載・店頭イベント企画・ポップアップショップなど)

◯MD設計に合わせてサイトコンテンツを作り込む

◯サイトコンテンツの素材を活用してソーシャルで投稿

 

めちゃくちゃざっくり書きますとこんな流れですね。

(佐藤マサさんブログからお借りしてきましたが、MDマップはこんなイメージですね。)MD戦略の見直しは簡単ではない!

 

つまりMDが完成した段階でやる事はほぼ決まってる、という事です。「弊社にMD設計が無いのですが…。」という方はスタート時点で躓いてますので、まずはMDから始めましょう。

 

ブランドの根幹はMD設計以外に無い

ブランドの根幹はMD設計以外に無い

 

具体的にはどうすればいい?

アパレルの現場出身者であれば、ここまで言えば次にやる事は見えてくるはずです。例えば、秋冬シーズンにてニットの強化品番があったとしましょう。

ハッシュニュアンス「ニットの季節真っ只中」

 

まずは強化品番に沿ってアイテムをピックアップした後、コーディネートなどの見せ方を決めます。そのコーディネートで撮影すれば上記のような特集記事で使うビジュアルがまずは完成しますね。もし、そのような撮影が厳しい場合は店頭の販売員さんにコーディネートを指定して撮影してもらいましょう。スタッフコーデページを運用しているブランドなら一石二鳥ですね。MDの設計次第で販売員コーデページの運用スケジュールも決まっちゃう上に、コーデページのコンテンツがそのまま特集にも活用出来るのですから。

 

特集記事内のコーディネート→各商品詳細ページに送客

 

という導線が作れましたら、商品詳細ページ内には「関連記事」として逆に特集記事への導線を作りましょう。スタッフコーデページがあるのでしたら関連コーデも同時に表示させ、クロージングの確率を高めましょう。検索やメルマガから商品詳細ページに直接流入するユーザーもいますからその対策になります。

 

このような計画は店頭があるブランドなら当たり前のように決めている事ですが、ECだと忘れられがちなのは不思議ですね。

 

次に、特集記事が投稿されるタイミングでinstagramのフィードやストーリーズで投稿しましょう。フィードで投稿する場合、最近ではミニブログ形式で複数枚投稿が流行りですね。画像に文字入れをしておき、誰でも気軽に読めるようにしておきましょう。長文記事を読むのが嫌なユーザーはこちらの形式が望ましいでしょう。

 

ストーリーズで記事の更新通知を投稿する場合、フォロワーが1万人以上のアカウントはリンクが貼れますので記事ページへ送客しましょう。その後、ハイライトへ追加しておけばいつでも記事への導線が確保出来ますね。ソーシャルとは関係ありませんが、記事へのバナーを作成しておき、メルマガにも貼っておくと尚良いです。

 

記事の企画は店頭展開を参考に

注意点としましては、安易な特集記事を作成しても効果は薄いという事です。例えば上記の事例ですと、秋冬だからといって「ニット特集」や「コート特集」と銘打って在庫があるものを羅列しただけの企画だと、余程の顧客力か商品力が無いと大して売れないでしょう。予め、その商品に対する思い入れやこだわりを語り尽くし、満を持して商品販売をスタートする、もしくは記事の中でコーディネートを着用しているモデルが有名インフルエンサーであったり、着用アイテムが事前に雑誌掲載されていたり、はたまた他ブランドとのコラボであったり…。強化品番なのですから、積んだ在庫が捌ける程度には企画を練っておかなければなりません。こういった計画もMDの重要な要素と言えます。ECで商品をアップロードしたタイミングから企画を練ったところで付け焼き刃の内容になってしまう、というのはこのような背景があるからです。

 

おすすめはMDを設計する際に、シーズンごとに店頭販促イベントを企画するでしょうから、特集記事もそれに連動して作成してしまう事ですね。。

 

◯毎月の品揃え・展開計画を確認

◯計画に合わせて店頭販促計画を立案

◯イベントに合わせて記事を作成

◯上記内容をソーシャルで投稿

 

といった流れです。店頭でニットフェアをやるならサイトコンテンツでニット特集を、雑誌掲載アイテムがあるならそれを目玉にしてイベントを実施。などなど店頭と絡めておくと、「店頭ではイベントをやっているのにECでは商品がアップされていない」という事も防げるので、運用スケジュールが社内全体で明確になります。SNS広告を打つ際もリアルイベントへの送客として配信すれば、エリアで絞り込めるので精度の高いターゲティングが可能です。(次回記事にて詳細を書きます。)

 

上記はECとソーシャル連動のほんの一例ですが、MD設計がしっかりしてしれば計画立案は然程ハードルが高くない事がおわかり頂けるかと思います。そもそもブランドを運営する際に、MDの設計が無い時点で毎月の売上対策は手探り状態なはず。商品がデリバリーされた順番に店頭に陳列、販売員がそれを無理やりコーディネートを組み展開、といった業務の進め方をしていませんか?店頭がそんな状況なら、ECも当然計画など無いでしょう。まずはMD設計をしっかり見直し、シーズンに突入する前に計画を確立してください。自ずとサイトコンテンツとソーシャルの計画は紐解かれますから。

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深地 雅也
WRITER

株式会社StylePicks CEO。コンテンツマーケティングをメインに、ECサイト構築・運用・コンサルティング、ブランディング戦略立案、オウンドメディア構築、販促企画などをやってます。最近はODM・OEMメーカーのブランド設立支援、IT企業のアドバイザー、服飾専門学校講師、ライター業なども手がけてます。

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