・前回の記事のおさらい
今回は、前回出題した問題の答え合わせをしていきます。
前回出題した問題は以下の通りです。
(解答はPCの画面でご覧頂けると幸いです。m(__)m)
問題1
商品名はレディース7分袖ブラウス。初回発注数量は700点。
17Wの水曜日に店頭入荷。入荷初日の売上は8点。翌日に追加ジャッジ。
LTは6週間とし、23週の月曜日入荷することが確定している。
販売終了日は、27週までとする。この商品は何点追加発注するべきでしょうか?
そして、この問題を解くヒントが以下になります。
ヒント①この問題の組織の過去3年分の既存店の7分袖のブラウスのデータになります。

これは、17週から27週までの売上金額のデータ一覧になります。
今回の問題は17週からの販売となりますので、上記のデータの17週を1とした場合。18週以降は下記のようになります。

ヒント②この問題の組織の既存店曜日別売上構成比になります。

ヒント②を基に、17週のこの商品の売上予測数を計算してみると。
1週間での売上予測数量は、
8点(水曜日1日で売れた点数)÷11%(水曜日の売上構成比)=72.72727272…点
となります。
ここまでが前回お伝えしたことになります。
18週以降の売上予測数をシミュレーションしてみると。。。
あとは、ヒント①を使用し27週までの売上予測数を算出すれば、この商品を何点追加発注したら良いのか?という数字に近づけそうです。では、以下計算してみましょう。
18週の売上予測数量は?
72.72727272…(17週の売上予測数)×1.45(18週の既存店過去売上金額÷17週既存店過去売上金額)=約105点(18週の売上予測数)
このように18週の売上数量予測数が導き出せます。
17週終了時点での在庫予測数は約627点(700点ー約73点)ですから、18週終了時点での在庫予測数量は?
約627点(17週の在庫数量予測数)-約105点(18週の売上予測数)=約522点(18週の在庫予測数)になります。
そして、27週までの売上予測数をExcelを使用して計算してみると、下記の表のようになります。

今回この商品は、23週の月曜日に入荷してくるわけですから、24週以降の足りない商品数437点を追加発注することがベターな選択です!と言いたいのですが、何か腑におちません。
そのことを以下説明致します。
実際は、17週の水曜日からしか販売していない!
この商品は17週の水曜日に店頭入荷し、8点売れたということが問題文に書いてあります。
今回計算した17週の売上予測数量は約73点でしたが、この数量は月曜日から日曜日までの7日間売った場合の売上予測数です。問題分を見る限り、実際は水曜日からの5日間しか売っていないのですからこの数量を差し引けば、更にベターな追加発注数量を導き出せる!ことになりそうです。
では、1週間通して売った場合の月曜日・火曜日の予測売上数は何点なのか?を導きだしてみましょう。月曜日と火曜日の曜日別売上構成比は、合わせて21%になりますから。。。
72.72727272…(17週の売上予測数)×21%(月曜火曜の曜日別売上構成比)=約15点(月曜火曜日の予測売上数)ということがわかりますから。。。
437点-15点=422点
今回、問題の商品を追加発注数量は、422点を追加発注する!ということが、よりベターな選択になります。
次回は、商品の追加発注に関する問題をもう1問出題し、皆様とともに考えていきます。
では、皆さん。次回もお楽しみに。