instagramのフォロワー5万人以上の次の一手

instagramのフォロワー5万人以上の次の一手

数々のブランドのinstagramアカウント運用を手掛け、成長させてきた対人マンの運用事例。その一部を今回はご紹介したいと思います。

■前提条件は下記

 某有名アパレルブランド(10代後半から20代後半がターゲットのアパレルブランド事例)で、20数年前に大流行したが、現在はやや停滞気味。また、現状は顧客流出し続けており、フォロワーの減少が止まらない状況。それを止めつつ、新規獲得をどう実現したのか?についてです。

■地域別CPCの確認

オーガニックの最低限の整備はもちろん事前に実行。フォロワー減少はそこである程度止められるものの、その後新規獲得促進としてIG広告出稿が必須です。そこで事前準備として、

◯過去の出荷データから広告出稿のエリアを何パターンかに分類 

◯高年齢化している為、ターゲティングは年齢層を若い層に設定

の2点を実行。過去データがある場合、まず地域別の購買状況を確認することでどのエリアへの出稿が効果的か?を予想することが可能です。また、年齢層でも実はまだリーチできていない層があるケースは多いです。どの層が当たるのか?を確認するには、 

◯5歳刻みでテストマーケティング

するのが一番簡単な方法になります。広告出稿後は、

◯各年齢別・地域別のCPCを出して検証

します。ここでどの地域・年齢層への出稿がより効果的か?がわかりますのが、この事例ですと、地方へのトラフィック非常に少ない状況でしたので、ある一定以下のCPC単価のエリア・年齢層に向けて広告出稿を強化。これを繰り返すことで最適なグループを作成しました。広告出稿でよくあるのですが、最適化に頼り過ぎて調整を怠り、結果的に精度が下がるというケース。ざっくりとした例ですと、全国配信で最適化してしまうと、東京の人口が多いのでそちらに広告出稿が偏り、本来なら効果が高く出るであろう地域への出稿が弱くなる、というものですね。

このような細かい設定はデータを見ながらFB広告マネージャにて日々、数字を検証してください。事前のテストマーケティングは少額でも検証可能なので、効果が見込めるデータが出てきてからアクセルを踏んでください。

■インサイト検証

 続いてこちら。インサイトから、まず日割りでフォロワーの推移を確認。また、週単位でリーチ・インプレッション・プロフィールへのアクセス・WEBサイトタップ数を確認し、効果検証をします。 

対人マンの広告出稿は、主にIGアカウントのプロフィール欄へ誘導します。これにより、

◯プロフィールに飛ばし、WEBサイトタップが増える 

◯フォロワー増に転じる

◯プロフィールへのアクセスが更に大きく増加

という手順でエンゲージメントが上がっていく事が多いので、その通りに数字が推移するか?検証してください。プロフィール欄へ誘導する理由としては、広告→ページ遷移だとユーザーがアカウントをフォローする確率が下がりやすいからです。プロフィール欄を確認してもらい、納得した上でフォローしてもらう。そうする事で更に広告も当たりやすくなりますから、再訪率が上がります。

■クリエイティブの選定

最後はクリエイティブの選定ですが、昨今のトレンドだと動画が重視されている中、データでどのクリエイティブが当たっているか?を確認しますと、フィード投稿の方が非常に良いスコアを叩き出していました。そこで、

◯リール動画一辺倒からフィードに変更

リールはリーチは取れるがCPCは高い、という状況でした。逆に、静止画はリーチはやや劣りますがCPCが低い状況で、これは若い世代でも同様の結果でした。これはあくまで仮説ですが、ショート動画は普段からフィードに多数出てきますので、もう見飽きている方が多いのではないか?と考えました。同じようなフォーマットが飽きてくると、自然と習慣的に飛ばすようになりますので、それでクリックが減少しているのではないかと。一定期間でトレンドは変わってしまいますので、日々データから傾向を確認して微調整する必要があるでしょう。 

広告出稿の際の微調整するポイントを3つほど挙げてみました。これらの手法は再現性が高く、傾向は違えど他のアカウントでも使えるかと思いますので、一度試してみてはいかがでしょうか?

重要なのは、日々データを見て微調整する習慣なので、一度うまくいったからと言って安心しない事です。アルゴリズムが変化しようと、データを見る習慣さえあればそれに対応するのはそれほど困難ではないのです。