(番外編)マーチャンダイザーに求められる資質とは?

(番外編)マーチャンダイザーに求められる資質とは?

(番外編)マーチャンダイザーに求められる資質とは?

今回は番外編ですm(__)m

前回までのこの連載では、マーチャンダイザー(以下MD)の仕事に関してのことを述べてきました。

次回からは、いよいよMDに関する仕事の数字面。とくに粗利益にスポットをあてた連載が始まりますが。

今回は番外編として。

”MDに求められる資質とは?”

ということを、独断と偏見で語っていきたいと思います。
何故、このようなことを今回語ろうか?と感じたのは、それはよく色んな方に質問をされるからです(笑)

真摯であることが重要!!

ということで💡MDに求められる資質を以下考えてみると。。。
アパレル・ファッション業界でMDに求められる資質は、例えば??

・感性・おしゃれ
・ものづくり等の知識
・マネジメント能力

等。のことが言われます。確かにあれば、申し分のない能力です。
しかしながら、もつべき資質?となると。話はズレます。感性の部分はおいておいて💡上記の能力のその大半は、努力次第でなんとかなるものです。

ということは💡私が独断で感じている、求められる資質を先に言ってしまうと!それは?

 ”真摯な人であることです。”

真摯とは?まじめであったり、ひたむきであることです。
そして、以前にも申した通り、MDはマーケティングの1種で、常に顧客心理・動向を探らなければなりませんから、顧客に対して、真摯であり続けることが重要です。

 ”気づく”ことが重要である!

とは、言いつつも。真摯ではあるけれども、うなくいかない。結果が出せない。という方もいらっしゃると思います。では、そういう方は、どんなことを意識したらいいのか?
それは?

”(誰よりも早く)気づくこと”

が必要不可欠だと私は感じています。

物事に気づくスピードが速ければ、ブランド・ショップが進むべき道を誤ったとしても、改善のスピードを上げ、進むべき道に戻すことが可能です。

”気づく”ためには”疑え”!

では?気づきの能力を上げるには、どのようなことが必要なのか?というと。

それは”常に物事を疑うこと。”

です。このことは先述した”真摯であること”と矛盾しているかのように思う方がいらっしゃる方がいるかもしれませんが、このような人は”顧客に喜ばれ、ファンを増やすこと”という小売業の本質・目的に対して真摯であるので、全く矛盾していません。

ある意味、性善説的な思考で、見たことや書いてあることを鵜呑みにする。組織や上司からの指示をダイレクトで信じてしまうでは、”気づく”能力は磨かれませんし、このような人はMDには向いていません。

寧ろ、5歳児のように常に「なんで、なんで、なんで?」と繰り返し質問する。問い続ける人の方がはるかにMDに向いていますし、常に疑って物事を見ている人の方が、圧倒的に自分たちの非に気づきやすいということです。
(しかしながら、このような人は現状組織では、出世しにくい。)

この連載でも書きましたが、マーチャンダイジングにおける車の両輪は、”商品”と”数字”です。

数字に関する気づく能力は、反復練習等の努力によって、気づきのスピードを上げ、分析能力を磨くことは可能です。数字の推移には必ず傾向・癖があり、常日頃から努力を重ねていれば、この能力は上がります。

しかしながら、数字だけの気づき。分析だけで、すべての物事に気づけるのか?というとそうではありません。

数字だけでの”気づき”はある意味。仮説を立てたにすぎませんし、現場や商品・顧客を併せて考えてそのことを立証しなければなりません。

(数字やロジックだけで解決しようとするのは大手企業の悪い癖。オーナーのワンマン思考で解決しようとするのもこの業界の悪しき弊害。)

そして、好調なときこそ、何か悪い要素がないか?という見方をする。不調なときは、不調ながらも光明はないか?そういう人と違った見方をすることも、”気づく”能力を高めるには重要なことです。

だからこそ、常に店頭やターゲットの顧客の近くに足を運びつづけ、顧客の心理の先読みをすることが、MDにとっては、最重要なのです。

MDの仕事に携わる方は、是非このことを意識して貰えると幸いに思います。

では、次回からいよいよMDに関する数字面の話をしていきます。

では皆様。次回をお楽しみに。