・数式を覚えるのは大変??
前回の記事では、粗利益に関する簡単な?問題を出しました。
また、以前の記事では、粗利率やOFF率の計算ができるようになるということは、マーチャンダイザーの仕事の目的。
“マーチャンダイジング(以下MD)の仕事を通じて、多くの人に商品を購入してもらい、売上を上げること。そして、より多くの粗利益を獲得すること。”
を考えても重要なことだともお伝えしました。
ですが、前回使った計算式を含め、その他MDの数字に関わる計算式を、一々羅列しても皆様なかなか覚えられるものではないと存じますので、以下述べることだけでも、覚えておいてくださいm(__)m
それは私が、学生に教わった方法です(笑)下記の図をご覧ください。

数式を構造で覚えよう!
粗利益を例に上記の図を説明すると、横で計算する場合は掛け算。縦で計算する場合は割り算になります。
①売上×粗利率=粗利高
②粗利高÷売上=粗利率
これは、すぐに皆さん理解できるでしょう。しかしながら、
③粗利高÷粗利率=売上
になる!ということは、多くの人が忘れてしまうことなんです。
例えば、3,000円の粗利高で粗利率が40%であれば?
3,000円÷40%=7,500円の売上になります。
これは、原価関連でも同じことが言えます。
仕入原価率30%で7,000円の仕入原価であれば?
7,000円÷30%=23,333円が元売価になります。
このことをよく覚えておいてください。
難易度をあげた問題を解いてみよう!
では、今回の問題は、問題①は復習問題。問題②は応用問題になります。読者の皆様も是非解いてみてくださいm(__)m
問題①
1個10,000円の元売価。4,000円の仕入原価で仕入れたの商品が売れず、6,000円の売価に変更したら売れた。粗利率は何%になるでしょうか??
この問題のヒントというわけではないですが、計算式でだけで、この問題が解けない人は、前回の記事でもお見せしたような図を書いて、みると良いと思います。
それと、実際に自分がMDになったつもりで、実際に商売に関わっていたら、その商品思い浮かべながら計算してみてください。
但し、それでも難しいという人がいましたら、この問題の場合。仕入原価額と売上原価額が、同じということが理解できれば、自ずと粗利率は算出できるでしょう。
では、皆さんチャレンジしてくださいm(__)m
皆さん。問題は解けましたか??
では、次の問題です。
問題②
問題①の商品がセールして売れた結果。粗利率が40%になった。何%オフして売ったことになりますか??
では、この問題のヒントです。
この問題も問題①と同様。上記のような図にしてみたら良いでしょう。そして、問題分に載っている文章から、わかる数字を書いてみてください。粗利率が40%ということは売上原価率が何%になりますか??
そして、最後にサービスヒント。今回の記事の駅の標識のような図を思い出してください。すると、いくらでこの商品を売ったのか?ということがわかりませんか?
では皆様。次回は、今回の問題①②の答えをお伝えします。次回もお楽しみに。