またまた計算問題です!
・前回の記事の振り返り
前回は、弁当のワゴン車販売のケースで”ロス”について考えてみました。
弁当屋のケースでは、基本。弁当が売れ残ると、賞味期限がありますので、廃棄することになりますが、服屋の場合は、売れ残った商品をすぐに廃棄することはないでしょう。
ですが、商品が売れ残れば、当然在庫が積み上がっていきます。売れ残りの在庫が増えることは、皆さんもご存知通り、百害あって一利なしです。
この、在庫過多問題は、アパレル・ファッション小売業でも、大きな問題となっておりますので、残在庫問題は、この連載のまた別の機会でお話したいと思います。
計算問題を出題します!
ここからは、この章の総まとめとして、またまた計算問題を出します。今回は、前回の記事でお話した、”ロス”の要素を交えた問題と、前回の記事までの復習問題を出しますので、皆さんも是非考えてみてください。では、以下問題です。
問題①
仕入(元)売価12,000円。仕入原価高5,000円で仕入れた商品が、結果8,000円で売れた粗利率は何%になるでしょうか?
問題②
仕入原価率35%で仕入れた商品がプロパーで売れず、セールして売った結果。粗利率が55%になった。何%オフして売ったことになる?
問題③
元売価1,000円。値入率60%で商品を100個枚仕入れた。75枚セールしないで売れた。残り25枚は40%オフしたら全部売れた。粗利率は何%になるでしょうか?
問題④
元売価1,000円。値入率60%で商品を100枚仕入れた。75枚はセールしないで売れた。残り25枚を30%オフで売ったが10枚余った。残った10枚は廃棄処分にした。(通常、服は早々廃棄処分にはしないが、今回は便宜上)すると、粗利率は何%になりますか?
問題⑤
問題③と問題④は同じ商品であったとすると、MD的思考では、どちらのケースが、
よりベターな結果だと言えるでしょうか?
各問題のヒント
問題①と問題②は、ロスの要素が入っていない復習問題です。
問題②のヒントは💡問題②には、元売価が設定されていません。皆さんが計算しやすい元売価を自身で設定してください。例えば、13,988円なんて元売価を設定しても、1,000円で元売価を設定しても、結果は同じになります。
問題③④⑤は、前回の記事で述べた”ロス”の要素が入っています。
マーチャンダイザーの仕事の目的を、思い出してもらい、結論を導きだしてください。
では、次回は上記の問題の答えを述べていきます。
次回も、お楽しみに。