・前回の記事の答えあわせです!!
前回の記事では、売価・原価・値入・粗利の章の総まとめとして、計算問題を5問出しました。
何度も繰り返しますが、粗利率やOFF率の計算ができるようになるということは、マーチャンダイザーの仕事の目的。
“マーチャンダイジング(以下MD)の仕事を通じて、多くの人に商品を購入してもらい、売上を上げること。そして、より多くの粗利益を獲得すること。”
を考えても重要なことです。。
皆さん。この問題が解けたでしょうか??
では、解答をしていきます。
問題①の答え
問題①
仕入(元)売価12,000円。仕入原価高5,000円で仕入れた商品が、結果8,000円で売れた粗利率は何%になるでしょうか?
元売価が12,000円で仕入原価高が5,000円ということは?値入高は7,000円になります。仮に、この商品がセールせず売れれば?
7,000(粗利益高)÷12,000円(元売価)=58.3%
が粗利益率になります。(ちなみに値入率もセールをしないで売れているので、同じ数字です。)しかし、4,000円分OFFして売ったことになりますから、粗利益高は3,000円になります。
ということは?
3,000円(粗利益高)÷8,000円(売上)=37.5%(粗利益高)
正解は37.5%です。
ここで、もう一度理解しておいてほしいことは、ここで皆さんに覚えておいてほしいのは、セールや値引きをして売ると、粗利率は下がるということです。(粗利益高を削るので、当然のことですが。。。)
このことは、例えば、複数店舗の事業部で、店舗の状態・状況を見ることにも応用できますので、
マーチャンダイザー以外の仕事に携わる方も、是非覚えておいてください。
問題②の答え
問題②
仕入原価率35%で仕入れた商品がプロパーで売れず、セールして売った結果。粗利率が55%になった。何%オフして売ったことになる?
この問題は、前回の記事で以下のようなヒントを出しました。
問題②には、元売価が設定されていません。皆さんが計算しやすい元売価を自身で設定してください。
例えば、13,988円なんて元売価を設定しても、1,000円で元売価を設定しても、結果は同じになります。
今回は、私が計算にあまり強くない!ということもあるので、元売価を10,000円に設定しました。売上原価高は4,000円で、粗利率は55%です。ということは、売上原価率は45%になります。(粗利率と売上原価率は、足せば必ず100%になります。)
売上原価が4,000円で、売上原価率が45%ということがわかれば、その商品がいくらで売れたのか?ということがわかりますから。
4,000円(売上原価高)÷45%(売上原価率)=8,889円(売上)
になります。
この問題は、何%OFFして売ったのか?という問題ですから。
10,000円(元売価)-8,889円(売上)=1,111円(OFF高)
1,111円(OFF高)÷10,000円(元売価)=11.1%(OFF率)
正解は11.1%OFFです。
皆さん。この問題わかりましたか??
このような問題を、すぐに解けるようになれ!とは、私は言いません。実際、私もこのようなことがすぐに理解できるようになるまで、数年かかってしまいました(笑)
ですから、すぐに問題を解けるようにならない!という人には、反復練習をおすすめします。また、皆さんが普段行わっている業務と結び付けて、このような問題を自分で出して、解く。このことが、一番早く覚える方法だと思いますので、是非練習してみてください。
では、次回は、問題③④⑤の解答をしていきます。
次回も、お楽しみに。