粗利益を深く考えてみよう!①
粗利益を深く考えてみようではないか!
今回の記事からは、マーチャンダイザー(以下MD)の仕事において、常に意識しなければならないこと。”粗利益”の話を複数回していきます。
過去の記事の復習になりますが、粗利益とは?
”粗利益=売上ー売上原価

上記の図をみてもわかるように、売上から、商品の原価を差し引いた分が、粗利益になります。
そして、過去の記事でも触れたように、MDにとって粗利益を多く獲得する!ということは、MDの仕事の目的にもなります。
そこで、今回からの記事では、この”粗利益”を更に深堀してみることで、MDの仕事の目的でもある。”粗利益を多く獲得する!”ということは、どのようなことを意識すればいいのか?読者の皆さんと一緒に考えられる機会になればと存じます。
粗利益=付加価値
最近、私は暇があれば、会計学。(英語ではアカウンティングと呼ばれます)の勉強をしています。今回、テーマになっている”粗利益”は、会計学ではどのような位置づけになっているか?皆さんご存知ですか??
会計学では、粗利益は。
粗利益=付加価値
といわれています。
MD的な視点でみれば、顧客が付加価値を感じる商品を多く品揃えし、顧客に喜ばれる回数が増えれば増えるほど、多くの”粗利益”が獲得できるとも、言うことができるでしょう。
しかしながら、この”付加価値”という言葉。私も含め、理解できているようで理解できていない?方も多くいらっしゃるのではないでしょうか??
そこで、WIKIで”付加価値”という言葉を調べてみると。ざっくり以下のように書かれています。
”付加価値とは、 生産によって新たに加えられた価値。”
付加価値が高ければ高いほど、粗利益を多く稼げる!ということにもなります。
しかしながら、アパレル・ファッション業界でいう付加価値とは何?なのでしょうか??
アパレル・ファッション小売業においての粗利益とは?
そこで、MDの仕事の視点で、粗利益をより多く獲得する方法を簡単に考えると。
① (より)売上をあげる
② (より)粗利率をあげる
この2つが考えられます。
これをアパレル・ファッション小売業界で考えると。
①の代表例は、皆さんご存知の通りUNIQLOを運営するファストリテイリングになります。ファストリテイリングの粗利率は、業界でもさほど高くはなく?50%以下の粗利率になります。しかしながら、獲得している粗利高は、業界でも断トツの粗利益高になる!ということは、誰でも理解できることでしょう。
そして、②の代表例は、ダウンでおなじみのモンクレールになります。その粗利率は、70%後半と、高い粗利率を確保できています。
上記の2つの例をみてもわかるように、”粗利益”を獲得する方法は様々であると考えられます。
次回以降の、記事では更に粗利益を分解し、付加価値と結び付けて考えることで、粗利益を深く皆さんと考えていきたいと思います。
では皆さん。次回も、お楽しみに。