売上・粗利・仕入・在庫管理表に触れてみよう①
前回の問題の答えを発表します。
前回の記事では、MDの数字管理においてOTB表は欠かせないものだ!ということを伝えました。
そして、記事の最後に問題を出題しました。今回は、その問題の解答を発表します。
問題は、以下の通りです。
(問題)
あるショップの11月の数字は以下の通りでした。
・期首在庫原価 500万円
・売上1,000万円
・粗利率 50%
・11月の仕入原価実績 700万円
でした。11月の期末在庫原価は、いくらになるでしょうか?
という問題でした。以下、問題の答えを発表したいと思います。
11月の売上は、1,000万円で粗利率は50%でした。ということは💡
粗利高は、1,000万円×50%=500万円。になります。
すると、11月の売上原価は?
1,000万円(売上)-500万円(粗利益高)=500万円(売上原価)
500万円が売上原価になります。
このことは、この連載の前半部分の”売上・粗利益・原価・値入”の意味を知る”というシリーズでずっと伝えてきたことです。
上記の計算で売上原価が導きだせましたから、今回の問題の11月の期末在庫原価は、OTBのロジックを使用すれば、導きさせます。
((期首在庫原価)500万円+(11月の仕入原価700万円))ー(11月の売上原価)500万円=(11月の期末在庫原価)700万円
答えは700万円。ということになります。
上記の問題を図で表現すると
この問題。皆さんすぐに解けたでしょうか?
この問題を私がいつも使っている図の表現をすると、以下のようになります。

この図を見れば、OTB表の構造が。
A 売価・原価・粗利益・値入の意味を知る
B OTB(open to buy)のロジックを知る
ということがよく理解できますね。
また、このことをExcelで帳票にすると、以下のような表になります。

次回は上記のOTB表を使いブランド・ショップ運営をすることで、どのような効果が見込めるのか?という話をしていきます。
では、皆さん。次回もお楽しみに。