売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう①

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう①

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう①

実践っぽく売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう!

前回までの記事で、売上・粗利・仕入・在庫表に関すること。そして、MDにおける数字面の仕事をする際に意識すべきことを語ってきました。

今回の記事からは、実際に売上・粗利・仕入・在庫表を使用してみよう!ということで、私があるシチュエーションを準備し、皆様方とともに考えていきたいと思います。

 

注意事項

今回シチュエーションを用意するにあたって、前もって言っておくことがあります。それは何かというと。。。

・ある意味、今回紹介していく答え?以外の答えは無限に存在する。
・読者の皆様はそれぞれの立場で、自分ならでは答えを考えてほしいということ。
・空想のベストではなく、リアルなベターを考えてみること。
・今回、OFF率等の細かい計算は省くが、そのようなことも練習してみること。

 他にもありますが、このようなことを前もって意識もらえると嬉しく思います。

そして、今回のシチュエーション問題?で最も重要なのは。。。

”過去のことは変えられないが。先の見通しを立てることで、どう先の未来を変えていくか?”

”この先の組織の未来図を数字という事実を基に、どう描くか?そして、実現可能で具体的な行動計画にする!” 

ということです。

今回用意したシチュエーションは?

では、私が今回用意したシチュエーションを以下発表します。

1. 現在は4月30日。3月・4月(事実上確定しているとする)は確定の数字
2. 5・6月は仕入予算通り商品は発注済み
3. これから7月の商品発注を行うところ。LTは2か月。商品店頭着日は7月1日。
4. 3月・4月の売上予算比は両月ともほぼ90%程度で推移

です。上記のことを売上・粗利・仕入・在庫表(以下OTB表)をしようし表現すると、以下の図のようになります。

ここで、皆さん今回の図を見て気づいたことはありませんか?

今回は、以前の3か月のバージョンから6か月の図になっています。これは、そう重要なことではありません。
本来の皆様方の業務を考えると、1年(決算期単位)にすることがベターなのですが、見え方の都合上。半年分にしているだけです。

では?他には、どのような違いがあるのか?というと、今回は売上・粗利・仕入・在庫それぞれの欄に、予算と実績・見込みという欄が入っています。

実績・見込みとは?

→これは言うまでもなく、今回の問題で言えば、3・4月の数字は実績になります。
要は、絶対に変えられない過去の結果。ということです。見込みは?というと💡言い換えれば、予測とも捉えてもいいのですが、アパレル・ファッション小売業では、先の仕入が決まっているケースも多く、これを予測という表現するのもどうなん?ということで、見込みということにしています。

また、粗利率の表現は、店頭の状態を表す数字とも言えるので、予測というよりは自分たちの意思を入れる!ということにもなりますから、先の計画という言葉でいいかもしれません。

しかしながら、今回は見込みという言葉で統一します。

次回は、今回説明できなかった、予算という欄の説明と、実際にこの表を使って先のことを考えてみたいと思います。