売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう②

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう②

売上・粗利・仕入・在庫表を活用してみよう②

前回の記事の振り返り

前回の記事では、私があるシチュエーションを用意し、皆で実際にこのシチュエーションを考えようという話でした。

私が用意したシチュエーションは下記になります。

1. 現在は4月30日。3月・4月(事実上確定しているとする)は確定の数字
2. 5・6月は仕入予算通り商品は発注済み
3. これから7月の商品発注を行うところ。LTは2か月。商品店頭着日は7月1日。
4. 3月・4月の売上予算比は両月ともほぼ90%程度で推移

そして、売上・粗利・仕入・在庫表(以下OTB表)で上記のことを表現すると以下のようになります。

そして、今までのOTB表との違いとして、予算という欄と実績・見込みという欄があり、実績・見込みという欄の説明を前回の記事でさせて頂きました。 

MDのとっての予算とは?

今回は、予算ということを簡単に説明させていただければと存じます。いただければと存じます。

予算は、またどこかの機会で触れるつもりではありますが、簡単にMDにおける予算作成の目的を伝えさせて頂くと。。。 

”MDにとって予算作成は来期へ向けた「意志」であり、行動するための「仮説」でもあります。予算作成する行為そのものが、目安となり期中でのリスク対処法となります。”

また、その予算設計の精度が高ければ、期中のMD運用における、目安の数字。アラートとしての機能も果たすことになります。

ということは💡

この業界では、予算をコロコロと変える組織が多くありますが、基本的にはMD予算は変えてはいけない!ということになります。

予算を変える!という行為が何故いけないのか!ということは、後に語るつもりではありますが、今回のシミュレーションで変更するのは、図でいう実績・見込みという欄だけになります。

5月以降の売上予測を考えてみよう

このことを踏まえた上で、今回のシミュレーションを考えていきましょう!
改めて今回私が用意シミュレーションを以下記載すると。。。 

1. 現在は4月30日。3月・4月(事実上確定しているとする)は確定の数字
2. 5・6月は仕入予算通り商品は発注済み
3. これから7月の商品発注を行うところ。LTは2か月。商品店頭着日は7月1日。
4. 3月・4月の売上予算比は両月ともほぼ90%程度で推移

こうなります。そして、先ほど予算の話をしましたが、今回のこの組織は、MD予算設計の精度が高いということにしましょう!

では💡皆さんに質問です。

”あなたが、この組織のMDならば、5月以降の売上(5月から8月まで)は、どのように予測しますか?”

次回までに考えてみてください!

このことは、答えなど誰もわかる筈がありませんが、先ほど述べた、予算をベースに考えてみてください。

今回、ここで終わりです。

次回もお楽しみに。