商品分析について考えてみよう③
では、今回からいよいよ本題の、商品の売れ筋等を見極める際に使用されるような帳票をベースに、商品分析についての話をしていきます。
前回の振り返り
その前に前回の振り返りを致しますと。。。
商品管理ルールに関するルールに関しては以下のようなことを意識すると良い!とお伝えしました。
それは。。。
・自分たちの顧客ターゲットの心理を反映できるルールにする。
・顧客の用途やトレンドで大きく変化する分類を表すものにする。
・必ず商品管理ルールの定義を確定させ、MD・バイヤーの主観で決められないようにする。
このことです。
今回からの話は、このことがしっかり定義されているということを前提にお話していきます。
商品の売上ランキング表はどう見たら良いの?
まずは、日や週。そして、月等で見る、売上ランキング的な帳票を見る場合は、どのようなことを意識したら良いのでしょうか?
では、今回は私が手作りで作り上げた(笑)以下の表をご覧ください。

おそらく、皆さん方が日々ご覧になっているものと大差はない筈です。
この表の特徴を簡単にお話すると。
① 売上・粗利・在庫の部から構成されています。
② 売上・在庫は金額や点数だけでなく、構成比も記載されています。
③ Excel資料として抽出しています。(Excelを使用する必要のない最先端な組織もあるとは思いますが。)
④ 在庫消化日数が記載されています。
ざっくりした特徴を言えば、こんなところでしょうか?
売上・粗利・在庫は繋げてみること
では、上記で上げた項目をそれぞれ考えていくことにしましょう。
まずは、
① 売上・粗利・在庫の部から構成されています。
からです。
この連載でも何度も述べているように、MDの仕事の目的は、
”売上だけでなく、粗利益を多く獲得すること!”
このことです。
ですが、この連載をずっとご覧になっている方ならば、理解出来ていると思いますが、粗利率の高さばかり意識していると、多くの在庫が残る可能性が高まりますし、例え、売上・粗利益を多く獲得できても、在庫が多く残ってしまえば、MDとしては失格です。
だからこそ、この連載のOTBのシリーズでも述べたように、MDは売上だけでなく、粗利益・仕入・在庫を連動して、数字を見なければならない!ということになります。
ということは💡
このような、売上のランキング的な帳票も、売上・粗利・(仕入)在庫をくっつけてみることで、様々な商品分析が可能になるということになります。
もしも、現状。単品商品の売上のランキング的な帳票が、売上関連しか提示されていない!という組織がありましたら、すぐにでもこのことを改善すべきです。
次回は、今回の項目の②以降のことをお話していきます。
では、皆さん。次回もお楽しみに。