商品の追加発注について考えよう①
商品の追加発注に基準ってあるの?
前回までは、単品ベースの商品分析についての話でした。
今回からは新シリーズとして、商品の追加発注に関することを述べていきます。
MDに関する仕事を生業としている私には、質問をされる機会が多く多くあります。その中でも。。。
”商品の追加発注の基準って何ですか??”
という質問がよくあります。
そのようなときの私の返答は。。。
”そんな基準なんてものは、存在しない!”
というように答えています。
更に、続けて。。。
”商品の追加発注の基準なんてものは、組織それぞれに違って当たり前だし、それはMDが判断するもの。敢えて、(売れている)商品追加発注をしない!というブランド・ショップも存在する。
但し、基本的には、顧客が必要とする商品が足りない!と判断した場合。商品の追加発注を行えばよいだけである。
更に言えば、商品の追加発注の良し悪しは、現場の売上。会社の業績を大きく左右するものであるので、ジャッジメントは、早ければ早い方が良い!”
という風に答えています。
今回の記事においての商品の追加発注についての前提条件
今回の記事では、商品の追加発注に関することですから、当然。商品の追加発注をするもの!
だという前提に沿って、記事を記載していきますが、上記のようにブランド・ショップによっては、敢えて商品の追加発注をしないブランド・ショップもあります。
また、商品のデザインはそのままで、生地・色等の変更を行う!というような、追加発注に近いことをする場合がありますが、今回の記事では、そのことは触れません。
もう一つの前提として、今回の記事では、デザイン・色・素材変更なしの商品の追加発注に関することを記載していきます。
商品の追加発注をする際にMDが意識すべきこと
では、商品の追加発注をする際に意識するものとは何か?ということを述べますと。。。
① リードタイム(以下LT)→商品を発注してから、店頭に入荷するまでの期間のこと。
② 販売期間・販売終了日→商品の寿命。お客様が必要とする商品の販売期間。
③ 過去データ→自組織の過去の傾向・癖を売上分析に活かす。
この3つです。
次回の記事では、この3つの注意するべき点と、どうやって素早く追加すべき?商品を見極めるのか?このことについて述べていきます。
では、皆さん。次回もお楽しみに。