仕入の基本は。。。
前回の記事から、仕入予算に関するお話をしています。
ここで、単刀直入に仕入の基本の考え方を述べますと!!
”売れる分だけ仕入する!!”
このことが基本になります。
そして、仕入の目標を決める際は、売上・粗利の目標がまず必要となります。
前回の記事では、売上予算1億円に対して、それ以上に仕入金額を仕入してたじゃねえか!とツッコミたい読者の方もいらっしゃるとは思いますが、”売れる分だけ仕入する!!”ということがどういうことなのか?ということを以下で説明していきます。
売れる分だけ仕入れることとは?
今回は、あるバイヤーAさんを例に以下話を進めていきます。
”セレクトショップのバイヤー経験者のAさんは、独立してバッグ屋を立ち上げることにしました。Aさんがオープンするバッグ屋の1年間でかかる販管費(経費)は、5,000万円であると算出された。そこでAさんは、5,500万円の粗利益高を目標にすることにした。”
このケースをモデルに”売れる分だけ仕入する”ということを考えていきます。
(本来は上記のようなトリッキーな考え方はしないだろうが、今回の話の進行上そうさせて頂きます)
”まだ、どのような仕入形態でバッグの品揃えをするか決めていないAさんは、とりあえず粗利率の目標を立てることにしました。立てた目標は以下の通りです。”
A 粗利率35%(買い付け中心の品揃え?)→売上目標約1億5,700万円
B 粗利率55%(オリジナル商品多い品揃え?)→売上目標約9,167万円
C 粗利率50%(オリジナル商品+買い付け?)→売上目標1億1千万円
このように売上目標を算出しました。”
因みに、何故粗利高と粗利率の目標が決まると売上目標がわかるのか?ということは、過去の記事でも書きましたが、以下のような計算になります。
*Aのケース→5,500万円(粗利益高)÷35%(目標粗利率)=約1億5,700万円
このようになります。
”今回Aさんは、自分の経験等を踏まえCの粗利率50% 売上1億1千万円を予算とすることに決めました。”
因みにこのことを図にすると下記のようになります。

この図から見えることは?
売上予算1億1千万円 粗利率予算50% 粗利高予算5,500万円。となりますから、売上予算1億1千万円ー粗利高予算5,500万円=売上原価予算5,500万円であるということがわかる筈です。
売上予算だけでなく粗利益予算が必要
冒頭に申しましたように、仕入の基本の考え方は?
”売れる分だけ仕入する!”
ということが基本となります。
そして、当然のことながら仕入予算を決める際は、売上予算・粗利予算というものを前提としなければなりません。
次回は、”売れる分だけ仕入する!”ということが、どういうことなのか?を、バイヤーAさんの例で説明していきます。
次回もお楽しみに。