仕入予算は適当に考えたらダメ②

仕入予算は適当に考えたらダメ②

仕入予算は適当に考えたらダメ②

仕入の基本は。。。

前回の記事から、仕入予算に関するお話をしています。

ここで、単刀直入に仕入の基本の考え方を述べますと!!

”売れる分だけ仕入する!!”

このことが基本になります。
そして、仕入の目標を決める際は、売上・粗利の目標がまず必要となります。

前回の記事では、売上予算1億円に対して、それ以上に仕入金額を仕入してたじゃねえか!とツッコミたい読者の方もいらっしゃるとは思いますが、”売れる分だけ仕入する!!”ということがどういうことなのか?ということを以下で説明していきます。

売れる分だけ仕入れることとは?

今回は、あるバイヤーAさんを例に以下話を進めていきます。

”セレクトショップのバイヤー経験者のAさんは、独立してバッグ屋を立ち上げることにしました。Aさんがオープンするバッグ屋の1年間でかかる販管費(経費)は、5,000万円であると算出された。そこでAさんは、5,500万円の粗利益高を目標にすることにした。”

このケースをモデルに”売れる分だけ仕入する”ということを考えていきます。
(本来は上記のようなトリッキーな考え方はしないだろうが、今回の話の進行上そうさせて頂きます)

”まだ、どのような仕入形態でバッグの品揃えをするか決めていないAさんは、とりあえず粗利率の目標を立てることにしました。立てた目標は以下の通りです。”

A 粗利率35%(買い付け中心の品揃え?)→売上目標約1億5,700万円
B 粗利率55%(オリジナル商品多い品揃え?)→売上目標約9,167万円
C 粗利率50%(オリジナル商品+買い付け?)→売上目標1億1千万円

このように売上目標を算出しました。”

因みに、何故粗利高と粗利率の目標が決まると売上目標がわかるのか?ということは、過去の記事でも書きましたが、以下のような計算になります。

*Aのケース→5,500万円(粗利益高)÷35%(目標粗利率)=約1億5,700万円

このようになります。

”今回Aさんは、自分の経験等を踏まえCの粗利率50% 売上1億1千万円を予算とすることに決めました。”

因みにこのことを図にすると下記のようになります。

この図から見えることは?

売上予算1億1千万円 粗利率予算50% 粗利高予算5,500万円。となりますから、売上予算1億1千万円ー粗利高予算5,500万円=売上原価予算5,500万円であるということがわかる筈です。 

売上予算だけでなく粗利益予算が必要

冒頭に申しましたように、仕入の基本の考え方は?

”売れる分だけ仕入する!”

ということが基本となります。

そして、当然のことながら仕入予算を決める際は、売上予算・粗利予算というものを前提としなければなりません。

次回は、”売れる分だけ仕入する!”ということが、どういうことなのか?を、バイヤーAさんの例で説明していきます。

次回もお楽しみに。