残る在庫のことはどう考えたら良いの?①

残る在庫のことはどう考えたら良いの?①

残る在庫のことはどう考えたら良いの?①

前回までの記事では、仕入予算の考え方についてお話してきました。

復習しますと、仕入の基本的な考え方は、

”売れる分だけ仕入れる!”

このことでした。そして、”売れる分だけ仕入れる!”という基本的な考え方をベースに、話を進めていきました。

しかしながら、私も過去。色んな経験を積み重ねてきましたが、これまで一度も全商品が完売した!在庫が全く残らなかった!という経験をしたことがありません。(過去。完全完売に近い経験は何度かしたが。。。)

前回までの記事で述べたように、論理的に考えて、値入率と粗利率の差をつけ、売上予算以上に仕入元売価金額を仕入れてもです。

在庫は必ず残るもの?では、どう考えたら良いの?

そうです。仕入した商品が1年で全部なくなることなど、ほぼ不可能である!ということになります。このことは、皆様も同意でしょう。

要は、この必ず残るであろう商品在庫をどう考えるのか?ということになります。

このことは、昨今アパレル・ファッション小売業でよく言われる在庫過多問題にも直結することになります。前回の仕入予算の考え方と、今回の商品の残在庫をどう考えるのか?このことが、この業界でよく言われる在庫過多問題を多少なりとも解決できる?ヒントにもなりますので、少しでも多く人にこの記事を読んで頂けると幸いです。

今回、記載する商品の残在庫に関する記事において、注意点がありますので、以下記載いたします。

・この考え方。特に手段はすべての組織に当てはまらない可能性があること。
・今回使用する、消化率の数式は”(期間)売上原価÷(期間)仕入原価”
(上記の公式は、基本的に数量で計算しても同じ答えになる)
・今回も前回の記事で登場したAさんのバッグ屋のモデルをベースとして考える。

以上になります。

では、残してしまった在庫をどう考えるのか?どうしたら良いのか?ということを先に言ってしまうと!

”次年度アウトレットや催事・ファミリーセール等などで、消化しきれる金額(売上原価)の設定を考えることがベターである。”

このことになります。

次回は、Aさんのバッグ屋さんの例を基に、このことを考えていきます。

では、皆さん次回もお楽しみに。