商品面と数字面の仕事。どちらがより大事??
・マーチャンダイザーの仕事は多い?
前回のブログでは、マーチャンダイザーの仕事は大きく2つに分類される!という話をさせて頂きました。

上記の図は、私があくまで独断と偏見で作成したものになりますが、仕事めっちゃ!多いですね(笑)前回も申しましたように、、大手アパレル小売り業などでは、商品面の仕事。数字面の仕事。2つの仕事を分けている組織も多くあります。
組織よっては、数字面の仕事をする人がマーチャンダイザー。商品面の仕事の責任者はディレクターと呼ばれ、その仕事を大手組織などは分担もしています。また、バイヤーの業務は、マーチャンダイザーの仕事の一つにすぎません。
しかしながら、アパレル・ファッション業界におけるマーチャンダイザーの仕事は、上記のように、多くの仕事があります。しかし、業界の殆どの組織が、どちらかというと?商品面の仕事に比重大きく置いています。また、数字の仕事や数字のことを、売上以外にはあまり考えたがらないのも、アパレル・ファッション業界の悪しき慣習だとも言えます。
実際、このことに心当たりのある方は多くいらっしゃるのではないでしょうか?
商品面の仕事。数字面の仕事。どちらがより大事??
では、ここで皆さんに問いかけです。
”マーチャンダイザーの仕事における、商品面の仕事。数字面の仕事。どちらがより重要な仕事になるでしょうか?”
マーチャンダイザーの仕事における、商品面の仕事と数字面の仕事は、車の両輪であると例えられます。
しかし、敢えてどちらかを選べ?と言われれば?
”当然のことながら、商品面の仕事。の方がより重要になります!”
この問いかけは、私の講義で良くするのですが、私の講義が数字面中心の話である場合が多いので、意外に誘導尋問にかかったかのように、数字面!と答える人が多いのですが、答えは商品面です。
商品面だけの仕事でも売れることはある!けれども。。。
これは、私も経験したことですが、かつて私が新規事業のマーチャンダイザーに就任したとき、今、皆さんにお伝えしているようなことは何も知りませんでした。
長い、販売経験からくる感覚と、現場に数多く足を運ぶことでの気づき。そして、当時いた組織の長所を鑑み、顧客が欲しい商品を開発・品揃えする!ということに特化した仕事の仕方をしていましたが、その結果、そのショップの売上は大きく上がりました。
このように、MDの数字面のことなど解らなくても、商品面の仕事だけに特化して売ることは可能です。
実際、多くのブランド・ショップがそのような成功体験を持っていることだと思います。
数字面の仕事。とくに予算設計等の前準備が十分であっても、顧客が欲しがる商品を用意でければ、何の意味も持たないということです。
ブランド・ショップを長く継続させるには。。。
しかし、私がそのような経験をしたのは、十数年前です。
その頃は、数字の知識などなくとも、商品だけで売れることは可能でした。しかしながら、今このような成熟し、テクノロジーの進化で情報も簡単に入手できるこの時代では、商品だけで最初は成功することはあっても、その後長続きせずに、いつの間にか人々に忘れられる。。。等言うことが多く起こります。
先述したように、マーチャンダイザーの仕事における、商品面の仕事と数字面の仕事は、車の両輪です。
商品面の仕事だけの片輪走行である程度の距離を走ることは可能ではありますが、そのようなバランスの悪い走行では、その車はいつの間にか横転し、走行不能になります。
だからこそ、商品面の仕事と数字面の仕事をバランス良く実践すること。そのことが、そのブランド・ショップを長続きさせる上で、重要なこととなり得るのです。
次回は、マーチャンダイザーの仕事における、商品面と数字面の仕事は、どのようなことを意識して、仕事を実践すべき?または絶対な手段ってあるの?ということを述べていきます。そして、マーチャンダイザーの仕事の目的とは?何ぞや?ということを考えていきます。
では皆様。次回をお楽しみに。