instagram広告のお話「広告らしい広告は作らない」

著者:対人マン ※「月刊対人マン」の過去資料が見たい方は会員登録後、「MEMBERSHIP」からご覧ください。 instagram広告の場合、TVのCMみたいな感覚で広告クリエイティブを考えるとあまり数字が伸びない可能性があります。TVCMのようなイメージで効果あるのは、 ・誰もが知る企業 ・誰もが知るブランド この2パターンかと考えております。 では、そうではない企業・ブランドはどう考えたら良いのか?instagram広告はタイムラインやストーリーズ等の、フォローしているアカウントの間に表示されます。instagramユーザーは自分がフォローしている人のストーリーズを見たいので、ストーリーズを頻繁にタップしてチェックしています。そこに「THE 広告」みたいなものが表示されたらどう思うでしょうか?YouTubeを観ていて、途中の広告が表示される時の事を思い浮かべてみてください。嬉しいでしょうか?それ共、煩わしいでしょうか?TVでも、番組の良いところでCMに入るとどう思うでしょうか? 実は、感覚はこれと同じです。なので、これから認知を上げたいブランドがinstagram広告を活用するのであれば、ストーリーズの間に表示された時のユーザーの気分と、何が表示されると嬉しいと感じるのか?について考えるのがベストです。ほんの0.数秒以内でユーザーの指を止められるか?どういった画像や動画で人は反応するのか?を考えるのが大事になります。  ■ポイント①「文字入れ」 画像への文字入れは最低限に止めておきましょう。文字入れが多いと「THE広告」クリエイティブになってしまうので、1枚目のクリエイティブは「私の事?」を思わせるようなタイトルを15文字以内で入れられると良いかと思います。 ■ポイント②「広告クリエイティブの使い回し」 広告設定を毎回同じ内容にすると、1度広告が表示された人に再度表示される確率が上がります。同じクリエイティブを使うのであれば、地域や興味関心のパターンを変更するのが良いでしょう。 ■ポイント③「商品画像はハッキリと」 特にブランドや特徴のある商品は、ロゴやその商品の特徴がハッキリ見えた方が良いです。特に「違和感」を意識されると良いでしょう。私の言う「違和感」とは、一般ユーザーが投稿していないような構図等になります。 ■ポイント④「1枚目に”顔”はいれない」  これの理由ですが、顔が写っているとユーザーの意識・目線が顔にいくからです。  ■ポイント⑤「余白の面積はできるだけ少なく」 Instagramユーザーのほとんどがスマートフォンで画面を見ているので、余白の面積が少ないほど商品に意識が向きやすいです。 ■ポイント⑥「目に止まる色」  白色の商品は広告で当たりにくい傾向があります。同じ商品でも色によって広告の結果に変化がありますので注意してください。 ■ポイント⑦「売れる商品と広告向きの商品は違う」 売れ筋の商品と広告で反応が高い商品が違う場合は多々あります。instagram広告は「いかにしてユーザーの指を止めるか?」が大事なポイントです。売れ筋の商品ばかりを広告クリエイティブに選んでいませんか?一度、様々なアイテムでテストする事をお勧めします。 ■ポイント⑧「”写真映え”は普通の投稿と勘違いされる可能性あり」 一般ユーザーが投稿するような構図は、広告と認識されず(違和感を持たれず)に飛ばされてしまう可能性があります。良い写真でもデータを確認して、ちゃんとユーザーの指を止められているか?確認してみてください。 instagram広告は徹底的に自分自身が広告をチェックして、「どのような広告で指が止まるのか?」を検証してみるのを習慣付けてください!   ※「月刊対人マン」の過去資料が見たい方は会員登録後、「MEMBERSHIP」からご覧ください。

ブランド担当者が知っておくべきX(Twitter)活用方法

先日、ホットリンクの役員である鈴木脩平さんと対人マンさんの三人で、企業アカウントの「X(Twitter)活用方法」と題しスペースを開催しました。 ホットリンクという会社はご存知の方も多いかと思いますが、 株式会社ホットリンク SNSマーケティング、特にX(旧Twitter)に強い会社ですから、本業であるX活用方法について気になる点をいくつか聞いてみました。その際の内容をブログに書き留めておきますので、聞き逃した方はこちらで内容をご確認頂ければと思います。 ※当サイトにて会員登録された方にはinstagram運用事例を掲載している「月刊対人マン」をメルマガで送付いたします。   ■イーロン・マスクに買収されてからXのアルゴリズムに変化はあったのでしょうか? 表示されやすいポストの内容が変わると推測しています。「クリエイターエコノミー」を活性化させるべく、投稿はテキストより画像、そして更に動画の優先度が高くなるのでは?と予想されています。 また、X側としては、とにかく滞在時間増やしたいと考えているでしょうから、アカウント同士の関連性が高いものが更に表示されやすくなるかと。これらを踏まえますと、個人で見る分には、よりFBに近づいていくのではないかと。 先日Xのカンファレンスがあったのですが、そこでは「ビデオプラットフォーム化する」との宣言もありました。これにより、X上でビデオタブやTVアプリが追加される予定です。そして、TVアプリではXの独自コンテンツも作られるようになります。これらの宣言からもわかるように、よりビデオ・動画に注力していく事は既定路線になりつつあります。 しかし、Xが他のSNSより強みを持つのはやはりテキストのコミュニケーションなので、これを活用しつつ動画を推していくのか、突然動画コンテンツを推していくのかはまだ不明です。 一方で、meta社のThreadsは今後、広告機能を搭載する可能性が高いので、同じテキストコミュニケーションのThreadsにユーザーが移動していく可能性もあるのではないか?と考えております。 アルゴリズムとしては、以前から傾向として既にありますが外部リンクがついてるとインプレッションは弱くなります。X側としては、ユーザーを外部サイトに飛ばしたくないので、いかに自社のSNSにて滞在時間を長くするかの戦いが加速されるでしょう。meta社と違い、Xはまだまだユーザー数増加に伸びしろもあります。 企業アカウントとしては、フォロワーの伸びは苦戦傾向にありますね。ですが、ビジネス目的での活用方法は「認知してもらう・買ってもらう」がメインなので、フォロワーが最重要ではありありません。そして、先述しました通りフォロワーとのやり取り・接触回数は重視されます。 また、オーガニックの投稿だけで戦うのはちょっと厳しいです。仮にバズを生むコンテンツを生み出したとしても、関連がないユーザーには表示されにくい。つまり結果、現状サービスを知らない人には届かないのです。 では、ビジネス利用はどのようにするのか?ですが、まずUGCが出てる場合はすぐXを活用すべきですね。具体的には、アカウントを作ってなるべく絡みにいく・ライクやリツイートを積極的にする、という基本的な動きが必要です。 例外はありまして、UGCが既にめちゃくちゃ出てる場合はアカウントすらいらない可能性があります。それか、アカウント運用をリツイートだけにするか、ですね。それだけで潜在顧客に情報をリーチさせる事が可能なので。   ■X運用の際のKPIを教えてください。 オーガニックだとインプレッションをメインに見ますね。Xではエンゲージメントが付くから、よりインプレッションが増えますので。そもそもエンゲージしないツイートはインプレッションも伸びません。しかし、こちらも先述しました通りエンゲージする人はやはり似通ってくるので拡散は限定的です。コンテンツの改善だけで特定の領域を超えるのは非常に難しいですから、ある程度伸びるとその後、インプレッションは増えません。配信先が最適化され、頭打ちが来るからですね。(X側が領域を決めてしまう・) そこでX広告では、更に認知を広げ、指名買いを増やすために使います。だからこそ、Xでの広告配信でのKPIは指名検索の増加を狙います。また、X上でのUGC増加も合わせて狙いたいところですが、ど新規のブランドで口コミが0の場合は、広告でUGCを増やすのは非常に難しい。尖った商品・良い接客、などの要因が無い場合は無理に狙わなくても良いでしょう。  指名検索の増加はsearch consoleで日々チェックしますが、指名検索が発生してもそこでWEB広告を出稿して刈り取りはしません。オーガニックで購入に至る方が費用対効果が高いという判断です。   ■Xは他のSNSと連携しながら使った方が良いでしょうか? 連携する場合と、一つに絞る場合があります。まず、1つに絞るならUGCが多い方を優先してください。その方が効率が良いです。 <対人マン・ワンポイント> 最近のユーザーは、様々なSNSを日常的に使う分、1つのSNSでの滞在時間が短くなりがちです。そこで、併用して接触頻度を高め、大事なお知らせなどは何度も見せる事で投稿した内容を覚えてもらうという手法も必要になってくるでしょう。   ■Xでのプレゼントキャンペーンは有り?無し? こちらに関しては、2022年までは反対でしたが、今では商材と規模によってはありだと判断しています。例えば、コンビニのキャンペーンのように、規模感が大きく、ライトユーザー中心の業態であれば機能しやすいです。一方で、小規模なサービスはやめておいた方が良いでしょう。見極めるラインとしては、ポイ活・懸賞垢が興味関心を持ちそうであればOKでしょう。   ■インフルエンサー活用はまだ使えますか? これもジャンルによりけりですね。弊社の事例だと、キャンプ関連では成功事例があります。とあるキャンパーの料理風景がバズりやすかったのですが、そこからおすすめされる商品が販売促進されたという事例ですね。原因としましては、インフルエンサーが所属しているコミュニティにて、高い権威性があるかどうか?でしょうか。  ...