Fashion Re:ducationのショート講座を開講します

先日、ワークショップ開催のお知らせをさせて頂きましたが、予告通り11月から販売・MD・ECのショート講座を開講いたします。今回はオフライン開催する日程もありますが、メインはオンライン希望の方対象です。 (下記、それぞれの詳細です。) 6月からスタートしているレギュラー講座はMD全16回・販売全10回・EC全10回、5ヶ月間で実施するというやや長い内容です。(現在実施中です。)こちらでそれぞれの分野における技術・知識はある程度網羅しておりますが、 ・もっと個別で細かい領域のみ学びたい ・より専門性が高い領域を深堀りしたい ・日程や費用で断念してしまうので切り分けて欲しい ・地方在住で教室で受講できない などのご要望に応えるべく、今回のショート講座開催に至りました。内容もオンラインを想定したものにしております。(レギュラー講座の第二期は次年度4月からまた開講予定です。) 今回のショート講座では、 ■販売講座 ・大事な時期にしっかり売り上げをとるためのスキルを身につける!ピンポイント接客力アップ講座(全4回) ・売り上げが上がる店の体質作りは店長&エリアマネージャー次第!?店長&エリアマネージャー力アップ講座(全7回) ※1回から受講可能・全講座はセット割あり ■MD講座 ・MDの基礎講座(全7回) ■EC講座 ・アパレルECのGA4を活用した計測/改善テクニック(全5回) という内容で講義をご用意しております。(詳細はそれぞれの商品ページをご覧ください。) また、これらの内容をより多くの方に知って頂く為にワークショップを開催する予定です。こちらはオフラインでも同時開催予定ですので、現地にお越し頂いても構いません。 ■ワークショップ概要 日時: ①8月23日 15時〜17時 ②8月28日 19時〜21時 場所: 青山ファッションカレッジ(zoomにてオンラインでも視聴可能) 〒107-0061 東京都港区北青山3丁目5−17 参加費:無料 特典:11月スタート予定の講座にて割引クーポンを進呈(10%OFF) お申し込み: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdVqmbWtjj2Du6ZTyKH4sYKViE2C340A38jMZ6jep74BHqgKw/viewform?usp=dialog 事前に質問も募集しておりますので、お気軽にご参加ください。 それぞれの専門分野で技術・知識を高めたい方のたくさんのご参加をお待ちしております。...

Fashion Re:ducationワークショップ開催のお知らせ

6月にスタートしましたアパレル・ファッション業界の販売・MD・EC講座を提供するFashion Re:ducationですが、第一期は20数名の方にご参加頂いております。 大手アパレルに勤務されている方から、ブランドオーナー、WEB関連の企業にお勤めの方など多様な業態・職種の方々に受講して頂き、想定以上に幅広い方が必要とされていた事に驚いております。(大手アパレルの福利厚生や新興ブランドの社内研修にもお使い頂いておりますので、企業様からのご要望も引き続きお待ちしております。) 現在実施しております通常のコースは10月に終了予定ですが、11月からレギュラーで実施するものとは別に、やや短期でより専門的な講座を増やす予定でございます。オフラインで参加も可能ですが、今回はオンラインの方向けでより多くの方に受講して頂くことを目的としております。 そこで、事前に内容をご説明したくワークショップを複数回に渡って開催する運びとなりました。 ■ワークショップ概要 日時: ①8月23日 15時〜17時 ②8月28日 19時〜21時 場所: 青山ファッションカレッジ(zoomにてオンラインでも視聴可能) 〒107-0061 東京都港区北青山3丁目5−17 内容: 販売・MD・ECの講義で受講できる内容をちょっとだけ公開。 【販売】 「どうして顧客ができないブランドになってしまったのか?」 「どうして若手がやめる会社になったのか?」 【EC】 アパレルEC・GA4を活用した計測・改善テクニック 【MD】 基礎講義の概要・販売しているテキストの使い方を少し公開 【質疑応答】 ※質問したい内容がありましたら事前にフォームで送信してください。 参加費:無料 特典:11月スタート予定の講座にて割引クーポンを進呈(10%OFF) お申し込み: https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdVqmbWtjj2Du6ZTyKH4sYKViE2C340A38jMZ6jep74BHqgKw/viewform?usp=dialog   当日は販売・MD・ECの短期講座の説明から、その内容についてを一部公開いたします。今、自社で抱えられている課題や先々のご自身のキャリアに必要な知識・技術に該当しているか?をご確認頂けましたら幸いでございます。

MD講義の教科書の販売をスタートしました

Fashion Re:ducationにて、佐藤正臣氏が担当するMD講義の教科書基礎編を販売スタートしております。 算数で理解するマーチャンダイジングの教科書     今回の講義にて使用する教科書になりますので、既に受講のお申し込みをされている方は不要です。対象としては下記のような方になります。 ①既に現場のMDとしてご経験がしっかりあり、講義を受講するほどではないが復習に使いたい ②上記と同様の方で、自社では網羅されていない箇所がある ③これから受講を検討しているが内容を詳細に知ってから受講したい   ③の場合に関しては、教科書をご購入後に受講の申し込みをされた場合、受講料から教科書の費用を差し引きます。(教科書購入の際にメールにて教科書代をディスカウントするクーポンコードをお知らせいたします。) (MD講義の受講は下記から。) MD講義  

受講料の分割が可能になりました

Fashion Re:ducationの受講料に関して、分割をご希望される方は今まではカードの分割で対応して頂いておりましたが、ペイパルでの分割支払いを可能にいたしました。 分割を希望される方はカートでそのまま決済せず、お問合せフォームからご連絡ください。下書き注文で対応しますので、手順としては下記になります。 ①お問合せフォームから分割支払いについてのご希望をお伝えください。メッセージにて下記をお知らせください。 ・分割の金額(お支払い金額の下限を10,000円とさせて頂きますので、MDは11回・販売/ECコースは7回が分割の上限となります。) ・ご請求日 ②ご連絡後にお申し込みを確定します。 ③Eメールでお支払いについての詳細をお送りいたします。 上記の手順で分割でのお支払いについては対応いたします。分割にはペイパルを採用いたしますので、アカウントが無い方はお手数ですがお作りくださいませ。 ペイパルに新規登録

Fashion Re:ducation受講者特典③

ファッション教育事業「Fashion Re:ducation」の受講者特典③をお知らせします。 Fashion Re:ducation受講者特典①(決算note閲覧権限) Fashion Re:ducation受講者特典②(他分野講義の受講) (過去の特典はこちらをご確認くださいませ。) 特典第三弾は普通の事と言えば普通なのですが、「コミュニティへの参加」になります。 ■「コミュニティへの参加」とは? この特典はその名の通り、Fashion Re:ducation受講者同士のコミュニケーションを目的としたコミュニティの形成とそこへの参加になります。自然発生的にコミュニティが形成される可能性もあるかもしれませんが、主催側が能動的に働きかけ、講義終了後も関係性が続くようなものにしていきたいという思いから特典にしました。 もちろん社内の情報を漏洩するような場になってはいけませんので守秘義務は徹底した上で、受講者同士の課題解決に活用して頂ければと考えております。また、そこに今回の講師も参加いたしますので、簡単なQ&Aは対応するつもりです。 ■チャットサービスへご招待 具体的には、受講者の方々にはチャットサービスにご参加頂き、そこのグループでやり取りして頂く事になります。受講中は講師への質問や課題の提出に使いつつ、講義終了後に別のチャットグループへご招待します。 先述しましたような「Q&A」や交流会の開催などを予定しております。他の分野に参加された方のお話を聞きつつ、別の分野の講義をご検討する、というレビュー機能にもお使い頂けます。 また、受講者特典①の決算解説noteを閲覧した後、それらについて討論する場などもあって良いかと考えております。 ■企業側からの要望も このようなネットワーキングの場は、今回お問合せ頂きました企業様からもご要望がありました。受講者同士の交流があるなら、社内の方々に積極的に勧めたい、という思いは企業側のニーズとしてもあるようです。 第一期の募集にて、教育機関の方からのお申し込みも数名ございましたので、「普段教育の場にいるが現場のリアルビジネスをもっと聞きたい」という方にとってはうってつけな特典かもしれません。(教育機関の方は競合には該当しません。) ご興味ある方は是非一度ご検討頂ければ幸いでございます。 お問合せはこちら。https://style-picks.com/pages/fashion-reducation_contact

Fashion Re:ducation受講者特典②

ファッション教育事業「Fashion Re:ducation」の受講者特典②をお知らせします。 Fashion Re:ducation受講者特典① (特典①は上記記事をご覧ください。) ■特典②は他分野の講義が受講可能 特典②は、「他分野の講義の受講」です。Fashion Re:ducationではMD・販売・ECの3分野の講義を用意しておりますが、その中で1つ受講して頂きますと他の分野の講義を一部受講できる、という内容です。本来であれば4講義程度の講義を受講可能にする予定でした。 が、第一期の受講者のみに限り全講義受講可能にしようと思います。例えば、MD講義を受講した方は、ECや販売のどの講義にも参加可能、という事です。 ■講義に値段設定している意味が無くなる? このような対応をすると、 「ECや販売を受講しながらMD講義に参加すると本来の価格より安く受講できるのでは?」 とお思いの方もいらっしゃる事でしょう。なので、ある程度制約は設けます。それが下記になります。 ◯MD講義は受講者以外、テキストの配布は無し ◯受講・視聴は可能だが講義時間内に講師からのサポートは無し ◯受講していない講義と出席率が逆転する事はNG これらの中で、他の講義に参加可能とさせて頂きます。 ■なぜ他の分野も受講できるようにするのか? そもそも、なぜ一部とは言え他の分野の講義を受講可能にするという構想があったのか?ですが、これは実際実務に携わっている方ならよくおわかりでしょう。 例えばEC運用を日々生業にしておりますと、商品の品揃え・展開によって売上は大きく左右されますし、商品説明文やサイトコンテンツを企画しようとすると店頭経験の差が企画力に反映されます。MDも販売経験者の方が有利ですし、店長もMD視点が必要になるケースは往々にしてあります。 MD・販売・ECは違う分野ではありますが、それぞれが密接に結びついているのいるので、理解を深める為にはそれぞれの知識が必要なのです。 そのような思いからこの特典をご用意する運びとなりました。流石に全講義を開放するのは今回のみになりますので、是非この機会に受講をご検討くださいませ。 お問合せはこちら。https://style-picks.com/pages/fashion-reducation_contact

Fashion Re:ducation受講者特典①

先日公開しました、Fashion Re:ducationというファッション教育事業。事の発端は文化服装学院にてMDを主軸とした講義を実践し、それが形になってきた事からスタートした取り組みです。 Fashion Re:ducation 私が従事しているアパレル・ファッションEC界隈では、業界知識が無いままに「ECだけ」で売上対策を実行しようとしているケースが散見されますが、誤解を恐れず言いますとECという販路だけでアパレル・ファッション分野の売上対策は不可能です。理由は過去、様々書いてきておりますのでそちらをご確認頂けますと幸いです。 アパレルECの運用で現場経験が無いと起こりやすい事 現状の課題は本当にECなのか?を見極める方法 そんな訳で、MDと販売も合わせて受講できる取り組みになっております。もちろん、個別で知識・技術を補完したいという方でもぜひ受講をご検討頂ければ幸いです。アパレル企業の社内研修にもお使い頂けますので、企業の担当者様からのお問合せもお待ちしております。可能であれば企業様向けにカリキュラムの調整も検討します。 前置きが長くなりましたが、今回は受講者特典をいくつかご用意しておりますので、そちらについてご紹介しておきたいと思います。 ■特典①「決算解説note読み放題」 私とマサ佐藤氏が執筆しておりますアパレル上場企業の決算解説noteがあります。 アパレル決算書解説note こちら、現在有料で提供しているのですが、受講者の方はこちらを無料で開放します。(このサイト内でシークレットページを用意する予定です。)こちらの内容についての質問がありましたらチャットで返答もさせて頂きます。内容は下記のようなものです。 ◯深地のコンテンツ ・過去数年間のEC売上推移(自社・モール含む)※ブランド別があれば網羅 ・ECに影響を与える要因(店舗数推移・ブランド開発状況) ・ECが業績にどの程度影響を与えているか?の考察 ・企業のトピックス ・今後、ECを成長させる為の施策 ◯マサ佐藤氏 ・売上/粗利の推移 ・店舗状況確認/考察 ・企業の在庫/仕入れ/商品回転の状況 ・そこから導き出されるMDの考察 一度受講されますと先々の更新を全て開放します。(販売コースを受講した方でも閲覧可能です。) アパレルビジネスに従事しておりますと、どれだけ正しい打ち手を実践していても市況やトレンドによって業績が上がりにくい事もしばしばございます。そんな時、「何がその要因なのか?」を知るには上場企業の決算書から市況を知るのは一つの手段として機能しやすいでしょう。 という事で、普段からアパレル・ファッションビジネスに従事されている方々からすると必須の情報と言える反面、読み解くのに時間と集中力を要しますので、それを我々のコンテンツで時間短縮して頂けますと幸いです。 また、他にも特典はありますので随時公開してまいります。 (お問合せはこちら。)https://style-picks.com/pages/fashion-reducation_contact

ブランド担当者が知っておくべきX(Twitter)活用方法

先日、ホットリンクの役員である鈴木脩平さんと対人マンさんの三人で、企業アカウントの「X(Twitter)活用方法」と題しスペースを開催しました。 ホットリンクという会社はご存知の方も多いかと思いますが、 株式会社ホットリンク SNSマーケティング、特にX(旧Twitter)に強い会社ですから、本業であるX活用方法について気になる点をいくつか聞いてみました。その際の内容をブログに書き留めておきますので、聞き逃した方はこちらで内容をご確認頂ければと思います。 ※当サイトにて会員登録された方にはinstagram運用事例を掲載している「月刊対人マン」をメルマガで送付いたします。   ■イーロン・マスクに買収されてからXのアルゴリズムに変化はあったのでしょうか? 表示されやすいポストの内容が変わると推測しています。「クリエイターエコノミー」を活性化させるべく、投稿はテキストより画像、そして更に動画の優先度が高くなるのでは?と予想されています。 また、X側としては、とにかく滞在時間増やしたいと考えているでしょうから、アカウント同士の関連性が高いものが更に表示されやすくなるかと。これらを踏まえますと、個人で見る分には、よりFBに近づいていくのではないかと。 先日Xのカンファレンスがあったのですが、そこでは「ビデオプラットフォーム化する」との宣言もありました。これにより、X上でビデオタブやTVアプリが追加される予定です。そして、TVアプリではXの独自コンテンツも作られるようになります。これらの宣言からもわかるように、よりビデオ・動画に注力していく事は既定路線になりつつあります。 しかし、Xが他のSNSより強みを持つのはやはりテキストのコミュニケーションなので、これを活用しつつ動画を推していくのか、突然動画コンテンツを推していくのかはまだ不明です。 一方で、meta社のThreadsは今後、広告機能を搭載する可能性が高いので、同じテキストコミュニケーションのThreadsにユーザーが移動していく可能性もあるのではないか?と考えております。 アルゴリズムとしては、以前から傾向として既にありますが外部リンクがついてるとインプレッションは弱くなります。X側としては、ユーザーを外部サイトに飛ばしたくないので、いかに自社のSNSにて滞在時間を長くするかの戦いが加速されるでしょう。meta社と違い、Xはまだまだユーザー数増加に伸びしろもあります。 企業アカウントとしては、フォロワーの伸びは苦戦傾向にありますね。ですが、ビジネス目的での活用方法は「認知してもらう・買ってもらう」がメインなので、フォロワーが最重要ではありありません。そして、先述しました通りフォロワーとのやり取り・接触回数は重視されます。 また、オーガニックの投稿だけで戦うのはちょっと厳しいです。仮にバズを生むコンテンツを生み出したとしても、関連がないユーザーには表示されにくい。つまり結果、現状サービスを知らない人には届かないのです。 では、ビジネス利用はどのようにするのか?ですが、まずUGCが出てる場合はすぐXを活用すべきですね。具体的には、アカウントを作ってなるべく絡みにいく・ライクやリツイートを積極的にする、という基本的な動きが必要です。 例外はありまして、UGCが既にめちゃくちゃ出てる場合はアカウントすらいらない可能性があります。それか、アカウント運用をリツイートだけにするか、ですね。それだけで潜在顧客に情報をリーチさせる事が可能なので。   ■X運用の際のKPIを教えてください。 オーガニックだとインプレッションをメインに見ますね。Xではエンゲージメントが付くから、よりインプレッションが増えますので。そもそもエンゲージしないツイートはインプレッションも伸びません。しかし、こちらも先述しました通りエンゲージする人はやはり似通ってくるので拡散は限定的です。コンテンツの改善だけで特定の領域を超えるのは非常に難しいですから、ある程度伸びるとその後、インプレッションは増えません。配信先が最適化され、頭打ちが来るからですね。(X側が領域を決めてしまう・) そこでX広告では、更に認知を広げ、指名買いを増やすために使います。だからこそ、Xでの広告配信でのKPIは指名検索の増加を狙います。また、X上でのUGC増加も合わせて狙いたいところですが、ど新規のブランドで口コミが0の場合は、広告でUGCを増やすのは非常に難しい。尖った商品・良い接客、などの要因が無い場合は無理に狙わなくても良いでしょう。  指名検索の増加はsearch consoleで日々チェックしますが、指名検索が発生してもそこでWEB広告を出稿して刈り取りはしません。オーガニックで購入に至る方が費用対効果が高いという判断です。   ■Xは他のSNSと連携しながら使った方が良いでしょうか? 連携する場合と、一つに絞る場合があります。まず、1つに絞るならUGCが多い方を優先してください。その方が効率が良いです。 <対人マン・ワンポイント> 最近のユーザーは、様々なSNSを日常的に使う分、1つのSNSでの滞在時間が短くなりがちです。そこで、併用して接触頻度を高め、大事なお知らせなどは何度も見せる事で投稿した内容を覚えてもらうという手法も必要になってくるでしょう。   ■Xでのプレゼントキャンペーンは有り?無し? こちらに関しては、2022年までは反対でしたが、今では商材と規模によってはありだと判断しています。例えば、コンビニのキャンペーンのように、規模感が大きく、ライトユーザー中心の業態であれば機能しやすいです。一方で、小規模なサービスはやめておいた方が良いでしょう。見極めるラインとしては、ポイ活・懸賞垢が興味関心を持ちそうであればOKでしょう。   ■インフルエンサー活用はまだ使えますか? これもジャンルによりけりですね。弊社の事例だと、キャンプ関連では成功事例があります。とあるキャンパーの料理風景がバズりやすかったのですが、そこからおすすめされる商品が販売促進されたという事例ですね。原因としましては、インフルエンサーが所属しているコミュニティにて、高い権威性があるかどうか?でしょうか。  ...

アダストリアがEC売上を伸ばせている理由

アダストリアの直近の決算から、年商・利益・EC売上・店舗数の推移をまとめてみました。 ※2021年5月(2022年2月期)からドットエスティの実店舗が出店スタート。現在7店舗。 ※直近では実店舗が再び増加。 ※2020年2月期にEC不具合により1ヶ月超、運営停止。 ※2019年2月期 BUZZWITスタート。1年間で20億円程度の売上。(ZOZOメインのブランド) ※2018年2月期以降、出店抑制。2020年2月期までトップラインを維持しながら販管費削減を実現。 ※2015年2月期の店舗数はWEBストアを含む数字。 EC売上の報道が目立つ同社ですが、その中身はどうなっていたのか?気になる点についていくつか記載しておきます。 ◯ECによる販管費の削減は成功していた? 昨今の大手アパレルのECシフトの狙いはトップラインを伸ばすことではなく、利益率重視にあったかと思われます。販管費の嵩む店舗の出店を抑えながらECで売上を取っていく、という流れが傾向として見られ、アダストリアは2020年2月期まではお手本のようにそれらを実現させています。 全体では2018年2月期をピークに店舗数が減少に転じており、トップラインは維持しつつも販管費を圧縮しているのが数字から見て取れます。2018年2月期から2019年2月期にかけてはEC売上が70億円程度伸びており、店舗数は47店舗減少。WEBストアは11店舗増加という内容。コロナに入り2021年2月期以降は年商を落とす結果となっておりますが、EC売上に関しては以前伸び続けております。ここはオンワードと対照的な結果ですね。 ◯モールは直近で成長鈍化? そんな好調なEC売上ですが、内訳に関しては変化があります。2022年2月期のモール売上が3億円弱程度しか伸びておらず、自社ECの比率がどんどん伸びております。アダストリアはモール脱却を狙っている様子は見かけず、2019年2月期にはBUZZWITにてZOZOメインで運営するブランドを複数スタートさせております。(現在18ブランド。自社ECやSHOPLISTの展開も一部あります。)そんな中でモール売上がほぼ伸びていない状況(第3Qまでは前年割れ)ですので、天井を迎えたのか、それとも主要ECモールでの販売手法を変更したのか。モール内での広告やクーポン配信などを抑制すると売上は伸びにくいとは思いますので、そのあたりの取り組みが原因なのか。決算書には「EC好調」としか記載がありませんので詳細は不明です。 ◯ドットエスティ出店から会員・自社EC売上増加 2020年2月期にて自社ECにて不具合があり、1ヶ月超運営がストップしていたことから、一時期売上が伸びていないように見えるドットエスティですが、その後はしっかりと伸びが見られます。2021年2月期はコロナでECバブルがあった時期ですが、そこから33億円以上売上を伸ばしているのは凄いですね。多くの企業で前年割れしていたかと推測されますが、この時期にドットエスティの実店舗を複数出店し、TVCMにて大々的に告知。こちらも売上アップの要因の一つだったのではないでしょうか。 ドットエスティの店舗は出店前に店舗近隣で事前に会員登録を促進をしておりますので、これらの取り組みが21年から22年にかけての190万人会員増加に貢献していると思われます。   ◯ブランド別推移 最後にブランド別の推移ですが、店舗数は全体では2018年2月期がピークでしたが、ブランドごとにばらつきはありますね。ローリーズファーム・レイジブルーは2015年2月期以降に既に減少傾向。 その他の主要ブランドは2018年2月期から2020年2月期あたりをピークに減少傾向。グローバルワークですら2020年2月期には既に店舗を減らしにかかっています。こう見ますと、EC売上を伸ばしてブランドとしてのトップラインを伸ばす、もしくは維持という思惑は2020年2月期にはそうと上手くいっていたように思います。今も店舗数が増えているのはベイフローのみで、ここはまだブランドとしての伸び代が大きいという判断でしょうか。 以上がざっくりとした所感でしょうか。これだけの規模であるにも関わらず、しっかりとECを成長させるのは素晴らしいですね。M&Aや新ブランドも続々発表されておりますので、EC売上自体はまだまだ伸びていきそうな気配です。